牙神幻十郎<サムライスピリッツ天下一剣客伝2>
牙神幻十郎
さてみなさん、今回の剣サム2は、孤高の人斬り、牙神幻十郎をお送りいたします。
己の赴くままに人斬りを行った彼の、ある意味悪の美学をここにお送りできればと思っております。
ひとまずはこんなところで、それでは、ごゆっくり。
プロローグ:かつては覇王丸と同門ながらも人斬りの道に走った彼も、凶事が付きまとうのは偶然ではなかった。
あまたの凶事を切り抜けてきた彼も、その集大成たるこの大会に身を投じ、今度こそその心の空虚を満たさんとするのだが。
ライバル戦その1(対色)
・仕合前
幻十郎「・・お前は、そういうことか・・・・・」
色「・・・あなたも、迷っているの・・・・・」
幻十郎「貴様も奴を追っているのか、だが奴は、俺の獲物だ」
色「・・・ここは、闘うのね・・・・・」
・仕合後
幻十郎「・・・やはり逃げるのか・・・・・」
色「・・・あなたが、彼を斬っても、あなたの心は、満たされない・・・・」
幻十郎「どういうことだ、お前も俺をそしるのか」
色「・・・怖れて、いるのね、あなたの中に・・・・・」
色、消えていく。
幻十郎「・・・・・!」
ライバル戦その2(対覇王丸)
・仕合前
幻十郎「久しぶりだな覇王丸、今日こそは貴様を殺す」
覇王丸「やれやれ相変わらず芸のない奴だな。しかし今回ばかりはそれだけじゃあねえだろう」
幻十郎「ふっ、能書きは終わりか、ならば行くぞ」
・仕合後
幻十郎「どうした覇王丸、これだけが貴様の力ではなかろう」
覇王丸「そうだな、俺はまだまだ強くはねえ。だからよ、ここはひとつ」
幻十郎「ふん、逃げるのか」
覇王丸「ああな、この期に及んで強くなるために生きなきゃなんねえ、これは柳生の旦那や雲飛の爺さんに教えられたものだからな」
覇王丸、去っていく。
幻十郎「・・・ふっ、阿呆が・・・・・」
中ボス戦(下記4組の中から2組選択)
・萬三九六編
三九六「俺様は前々からおめえが気に入らなかったんだ、悪いが消えてもらうぜえ」
幻十郎「何かは知らんが、貴様もよほど俺に斬られたいようだな」
三九六「そういった物言いがますます気に入らねえ、だがおめえにゃ全然負ける気はしねえぜ」
・黒河内夢路編
夢路「相変わらずの人斬りの路、それでも満たされぬは、やはり」
幻十郎「野垂れ死にがさだめと言いたいか、だがここで果てる気は毛頭ないがな」
夢路「所詮私も貴方と同じならばその業をこの仕合でいくらかは祓いましょう」
・ドラコ編
ドラコ「俺もあまたの人間を殺してきた、そんな俺が貴様のどこが劣るというのか」
幻十郎「下らんな、銃に頼って楽に殺さんとしたが貴様の甘さだということだ」
ドラコ「ぬかせ、いずれ死には変わりはない、今度こそお前の死を飾ってやろう」
・アスラ編
アスラ「お前の殺気は、俺にとっても冥すぎる。ここで討っておくのもまたよしか」
幻十郎「ふん、魔界の剣士か、俺の前に立つ者は、誰であろうが、殺ス!」
アスラ「そうだ、俺の敵意を、お前のドス黒い血で彩るも、何らためらいがあろうか」
対歴代ボス戦
幻十郎「ふん、ようやく本当の死合が楽しめるか」
・プレイヤー、異界へと引きずり込まれる。
「魔界への門は、今開かれた。汝の正なる気、我らの目覚めの礎とならん。まずはこの者ども我が手駒との仕合、愉しもうではないか」
・プレイヤー、各ボスと対戦。各員1本取れば勝ち抜け。すべての敵に勝ち抜ければクリア。対して2本連続で敗れた場合にゲームオーバー。
対強力ボス戦(下記5組から1組を選択)
・共通:倒されたボスの気が一人に凝縮し、パワーアップして立ち上がる。
・闇天草編
天草「忌まわしき封印は消え去った。今再び、大いなる主の御力により、我、目覚めたり!!!」
幻十郎「魂の救いなど、死ねばすべてが終わるもの、だが貴様は楽には斬らせんぞ」
・鬼斬紅郎編
斬紅郎「我は禍(わざわい)、我は鬼、そして我は壬無月、否、我こそは、鬼、斬紅郎なり!!!」
幻十郎「斬るか斬られるか、くだらぬな、俺は鬼に成り下がった貴様とは違う」
・真ゴルバ編
ゴルバ「やはり我が命をかけねば汝は討ち取れぬか、それもよかろう、今こそ決戦の刻!!!」
幻十郎「どんな力も斬れば同じこと、その目障りな面、二度と拝めなくしてやろう」
・魔界我旺編
我旺「國の哭く声、それに応えんがため、我今こそ魔界の気をも取り込み、國を制せん!!!」
幻十郎「所詮人は己ひとりよ、気に入らぬものはすべて斬り伏せるのみだ」
・羅将神ミヅキ編
ミヅキ「ラキ、ラキキキキ、我が力戻ったり、今こそ世を魔界に呑みこんでくれん!!!」
幻十郎「己の力でことが成せぬ能無しが、今度こそ甦らぬようにしてやるわ」
最終戦(対壊帝ユガ)
「正と負の気のぶつありあいより我が糧なる神魔の気、今ここに高まった。今こそ我が復活の刻(とき)。
我が名は、壊帝ユガ
今、人の世は終焉を迎えん。我が意によって・・・・・」
幻十郎「所詮は滅びぞこないか。面倒なことだが引導を渡してくれよう」
エンディング
最後の魔は倒れた。しかし幻十郎の心はいまだ晴れない。
この日も浪人たちの襲撃にあい、すべて返り討ちと相成る、はずだった。
「父上・・・・・!」背後の子供の声に反応してか、最後の浪人を柄で打ち落とすのみだった。
「・・・手がすべったか、ついていたな貴様、気が変わらぬうちにどこへでも失せろ」
その浪人は息子ともども去っていく。苛立ちからの迷いがこのような気まぐれを生んだのは皮肉なことではあるが。
「やはりこの苛立ちを収めるには覇王丸、お前の血が必要だ、そしてその時こそ」
そして再び幻十郎の人斬りの日々がまた続いていく。
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