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ONE PIECEエピソード・オブ・ロビン(その10・最終回)

さてみなさん、今回のエピソード・オブ・ロビンはついに最終回。そも一個人の創作小説なだけに、特に今回はオリジナル要素が多い作りとなりますので、これからの展開上食い違うところがあることをここにご了承願います。それではご興味のあるお方は、最後までごゆっくり。

 

いままでのあらすじ

GWたちの救出に対しクロコダイルは同行を拒否。ついでにダズも残ることになった。やむなく彼らを残して脱出するGWたち。せめてものはなむけといわんばかりにC・T“夢の虹色”を放ち各々が思い描く姿に変える。

その一方でヒナたちが捕らえたボン・クレーとMr.3がブチ込まれ、こうしてクロコダイル以下4人は政府の海底監獄インペルダウンへと連行されてしまうのだったが。

 

「それから私たちは、とある島の、とある荒野の廃屋、つまりここにたどり着いて、この店、Newスパイダーズカフェを開いたの。ちょうどあんたたちが、W7からエニエスロビーで戦っていたころだったわね。それからは革命軍とコンタクトを取り始めて以来キューカ島から物資を流していた。これは聞いていたかしら」

「ええ・・・・・」

こうしてポーラたちの回顧が終わり、ロビンもまた軽く昔に思いをはせる。それに重ねるようにポーラと5が言を続ける。

「あんたは20年間政府から逃げてきたけれど、エニエスロビーでの戦いで、ようやく自分の居場所を見つけた、そいつは私たちも認めているわよ」

「あとボスたちに至っては、その後収監されたインペルダウンから、麦わらの旦那の襲撃を受けてボンさんを除く3人が脱獄して、頂上戦争においてボスは恨みこそある麦わらの旦那を手助けし、3の旦那に至っては何とエースの兄さんを一時解放したっていうじゃありませんか」

「それに先立って、ロビンさんたち、一味のメンバーは何らかの理由で散り散りとなったのですが・・・・・」

「ええ、分かっているわ」

ポーラが兵士の言を軽くさえぎり了承する。

「いずれにせよ、あんたはともかく、私を倒したあの娘、そして麦わらには大きな借りがあるわ。いずれそれを返さなきゃいけないけれど、今は何をすればいいの」

「今は、何もないわ。でもあえて言えば待っているだけでいいわよ」

「わかったわ、ともかくあんたが確信してるなら麦わらやあの娘たちは無事。いずれ再び集結をするってことね」

ロビンは軽く頷く。

「そうね、ともかくあんたも体には気を付けて・・・・・」

ポーラがゆっくりと固い握手を交わしてから、ロビンが店を後にしようとしたところ、何とGWがロビンにかけすがり、ロビンの胸の中で号泣した。そんなGWにロビンは、母オルビアの胸に飛び込もうとして果たせなかった幼い自分の姿を重ね、そっと手を添えて「ありがとう・・・・・」と応えるのだった。

こうして4の肩に乗って大きく手を振るGWを中心に皆に見送られ、ロビンは旅立っていくのだった。


エピローグ

そして2年の月日が経った。

麦わらの一味の復活を受け、世界政府、そして海軍本部が動き出す。

それに伴い海軍の精鋭がかねてから調べをつけた彼の島のNewスパイダーズカフェを制圧せんとする。しかしこれあるを予測していた元BWの面々もそれを迎え討つのだった。そんな中、Mr.5が海軍に呼び掛ける。

「戦うにあたり、一つ聞きたい。ここにいるのは、オニグモ、ドーベルマン、ヤマカジの3人だが、あとの2人、モモンガとストロベリーはどうした!?

ひとまずエニエスロビーのバスターコールの件は、サンバイを通じて旧BWのメンバーたちにも知りえていたことだった。代表でヤマカジが口を開く。

「モモンガ、ストロベリー両中将は別の任務にあたり、あとヒナ少将に至っては・・・・・」

「貴様らなど我々だけで十分だ!!

傍らのオニグモがさえぎるように言葉を重ねる。それに対し、肩をすくめつつMr.5がポーラに話しかける。

「成程、まずどうする、ポーラ!?

「そうね、蹴散らして私たちも行くわよ、シャボンディへと。それでいいでしょ、司令!?

「・・・・・」

司令官と呼ばれた一人の女性は静かに頷く。

「よっし行くか、おれ達Newバロックワークスの初陣だ。行くぜ、司令官!!!

「うん・・・・・!!

こうしてミスGWを新たな司令官に、Newバロックワークスは海軍の大軍を迎え討つのだった。

 

そして同じ頃、一人の女がシャボンディ諸島にたどり着いた。彼女の背後にはすでに数人の男、政府の役人たちが倒れ伏していた。

「多少は覚悟していたけれど、こんなものかしらね」

その女、ニコ・ロビンはしばらく歩みを進め、一つのことに想いを致す。

「・・・それにしても、あの娘たちは、うん、大丈夫よね・・・・・」

自分がCPに追われていると同じく、海軍の精鋭と激闘を繰り広げているGWたちのことを思いつつ、ロビンはサニー号へと向かうのだった。

「とにかく私も急がなきゃ、戻るべきところへと。待たせたわね、サニー号・・・・・!!」

 

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