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のら犬たちのバウワンコ王国<本当は怖いドラえもん>

最近リメイク版が上映された『のび太の大魔境』。
未だ発見されない魔境を求め、ドラえもんたちが冒険をしていく先は、何とイヌの国バウワンコ王国だった。
ひとまずの紹介からそのバウワンコ王国。それがドラえもんたちが築いたと推して測れる人は編者以外でも幾人かはおられることだろうか。その論拠としてまずこのお話をば。

『のら犬イチの国』
ある日仲良くなったイチと名付けたのら犬をひとまず面倒を見ることになったが、やがてママに見つかりどこかへ捨ててくるよう言い付けられる。
ひとまず近所の山に放つも、そこは面倒見切れずに捨てられた犬たちでいっぱいで、さらには近々山狩りも行われんとしていた。何とかイチたちが安心して暮らせる場所を思案して、結局3億年前の大昔に飛ばし、そこで生き抜けるように『自動ハンバーガー製造機』とそれを使えるよう『進化放射線』でイチたちをある程度進化させる。
ところが後日、とある古代文明の遺跡が発見され、それがあのイチたちの国だったのだ。

前にも述べたけれど、ここでのお話は前後に描かれたエスパー魔美の『サマードッグ』の巻と同様に、当時の捨て犬の問題を藤子F先生なりに批判したもので、ここでのお話では捨て犬たちが古代文明を築いてしまったまでに話が広がった。それが発展して大長編の『大魔境』そして『ワンニャン時空伝』ができたということだろう。
つまりはイチたちの子孫の中から分かれてバウワンコ王国ができたといったところで。
あと『イチの国』にてドラえもんの最後のセリフから「いつかイチたちの子孫と出会えるかな」というくだりにて、ひとまずは大長編の2本ではそれが叶ったから、あとはイチとペコの子孫が出会ってさらなる冒険ができればといった淡い期待を述べたい。

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