ONE PIECEエピソードオブロビン(その6)
さてみなさん、今週分のサンデーレビューは、GW進行ということで来週分に持ち越しといたしまして、今週はGW特別企画のエピソードオブロビンの第6回をお送り足します。あらかじめご了承のほどをということで、それでは、ごゆっくり。
いままでのあらすじ
キューカ島へ落ち着いた三人だが、そこでは残党狩りと称し海軍が駐留していた。その追手を振り切るためにひとまず変装をした三人だが、指揮していたヒナ大佐が直接出向き三人を看破、攻撃を仕掛けるのだった。
「きゃあ!!」
まずバレンタインを黒檻の能力で絡めて捕らえる。
「大変だ、バレンタインが捕まった」
「でもどうしてバレちゃったの?」
「無駄な抵抗はおやめなさい!!」
すかさずヒナは二人に照準を合わせる。
「捕まってたまるか、喰らえ!!」
Mr.5がハナクソ爆弾で応戦する。しかしすんででよけるヒナ。
「な、何でハレンチな・・・・・!!」
「大丈夫ですか、お嬢!!?」
と、フルボディとジャンゴが駆けつけてきた。赤面するヒナもひとまず二人に指令する。
「は、早く捕まえなさい!!」
「こいつはたまんねェ、逃げるぞ、GW」
「う、うん・・・・・!!」
「あ、ちょっと・・・・・」
「すぐに助ける、待ってろバレンタイン!!」
と、逃げざまに二人に向かって爆弾を放つ。その目くらましによって、結局GWたちの逃走を許してしまう。
「何をやっているの!?」
ヒナの怒号が飛ぶ。しかしその怒号はむしろ自分に向けた叱咤だった。それを知ってか知らずかフルボディは悪びれずに応える。
「すいませんお嬢、まさかハナクソを飛ばしてくるとは思ってもみませんでした」
その言にひとまず納得したのか、ヒナもやや落ち着きを取り戻す。
「私としたことが、たった一人しか捕まえられないなんて、ヒナ屈辱!!」
とりあえずフルボディたちにバレンタインの連行とともに撤収を指示する。
変わってホテルの臨時司令部。
「た~す~け~て~!!」
「無駄よ、私の黒檻からは逃れられない」
さしあたり捕らえたバレンタインをプールの柱にくくり付けるヒナ。一方ジャンゴとフルボディはバレンタインのパラソルを取り上げていた。
「何のヘンテツもないパラソルですね」
「とりあえず一人捕まえましたが、これからどうしますお嬢」
フルボディにたずねられ、ヒナもため息交じりで応える。
「そうね、あまりやりたくはないけれど、彼らをおびき寄せます」
数刻後、大通りにとある掲示が掲げられた。
『BW残党Mr.3、ミスGW、Mr.5、本日夕刻までに港に出頭せよ。然らざればミス・バレンタインを縛り首に処す』
それを当然GWとMr.5が見ていた。
(たたたた大変だ、出頭しなきゃバレンタインが縛り首だ)
(はははは早く助けなきゃ、っていっても、Mr.3がここにはいないし)
(そそそそその3の旦那はどこにいるんだろGW)
(でででででも、あの人がこの場にいたって、きっと一目散に逃げちゃうよ、あの人、そういう人だから・・・・・)
半ばうろたえつつも大通りをしばらく歩き、二人は脇を外れて回り道ながらも軍船が停泊している港へと足を進める。
GWの懸念通り、島の端にてはとある人物が隠し持った船で島から逃げ出そうとしていた。ひと足早く島に潜伏していたMr.3だった。
「何で居場所が分かったガネ。ここはさっさと逃げた方がよいガネ」
船を出そうとするMr.3、しかし現れる謎の人影。
「ちょーっと待ちねェ!!」
「な、お、お前は!?」
声の主に応えるが早いか、声の主はMr.3に飛びかかり、そのままつかみ上げる。それはメイクを取ったMr.2ボン・クレーだった。
「・・・踏み外せぬが人の道、ダチを見捨てて逃げ去るは、断じて許せぬオカマ道・・・・・。自分だけ逃げよーぅだなんてつれないんじゃなーぃのよォ。とりあえず大人しくしてもらうわよーぅ!!」
「ひぃー!!」
Mr.3をつかみ上げた手の反対側でボン・クレーは拳を構えるのだった。
つづく
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