サムライスピリッツ天下一剣客伝2:緋雨閑丸編
さてみなさん、今回の剣サム2は緋雨閑丸編をお送りいたします。傘と剣を使い半ばトリッキーな戦法を駆使する閑丸。そんな彼の神の剣士として成長していくさまをここでもお送りできればと思いますが。
ひとまずこういったところで、それでは、ごゆっくり。
プロローグ
緋雨閑丸
魔と鬼の台頭を受けて今まで活躍をしていた彼も、自らの腕を研きつつ各地の争乱を鎮めてきた。これは常に自らの内にある“鬼”との闘いでもあった。
そんな彼も今回の御前試合において大いなる闘いの渦に身を投じるのだが。
第4回戦(対猛千代)
・仕合前
閑丸「ああ、猛千代くんここで君と仕合うことになるのか」
猛千代「おうよ、今まで腕磨いてたんだ。ここでおめえと腕試しってのも悪くはねえ」
閑丸「そうだね、僕自身もいろいろと吹っ切れなきゃいけない」
猛千代「おうよ、ここらでいっちょ愉しもうぜ」
・仕合後
猛千代「まいったな、ここまで打たれて清々しく思っちまうなんてよ。おめえはまだ闘い足りねえか」
閑丸「・・・僕は、まだ吹っ切れていないようだけど、今は君と仕合えて良かったと、思っている」
猛千代「まあ、こうして二人とも生きてっからよ、命をかけ合うってわけじゃねえがよ、今度も全力で闘おうぜ」
閑丸「そうだね、僕もそれまで腕と心を高めなきゃいけない」
第5回戦(対覇王丸)
・仕合前
閑丸「お久しぶりです覇王丸さん。ここでまた手合わせできますか」
覇王丸「おうよ、また俺に鍛えられてえみたいだが、俺も自らの“鬼”と闘わなくちゃならねえからな」
閑丸「やはり覇王丸さんもですか。それならその迷いを吹っ切れるための仕合をしなければいけませんね」
覇王丸「そういったところだな、よし、どっからでもかかってこい!」
・仕合後
閑丸「大丈夫ですか覇王丸さん、まず手加減はしなかったつもりでしたが」
覇王丸「少しは吹っ切れたようだな、まあ俺の方も結構厄介な奴がいるからな。今のままじゃ心もとない」
閑丸「きっと覇王丸さんだったら大丈夫です。それでは、僕は行きます」
覇王丸「おう、くれぐれも気を付けろよ」
第6・7回戦(下記4組から2人選択)
・萬三九六編
三九六「何だ今度の相手はおめえかボウズ、まったく最強を目指す俺さまにとっちゃちょっと物足りねえぜ」
閑丸「確かに悪い人にしては強すぎますね、だからこそ僕も全力で退治しなきゃいけないかな」
三九六「まったく、この俺さまがブチのめすんだ、ある程度は持ってくれよ、そのためにここに来たんだろう」
・黒河内夢路編
夢路「そういえば閑丸くんもまた、己の中の鬼と闘っておりますか、今の私も内なる鬼を闘いかねていますが」
閑丸「業や心、どちらも僕よりも強いあなたが、僕よりも弱いあなたの中の鬼に負けるとは思えませんが」
夢路「そうですね、今はただ互いの刃を合わせ、己に負けぬ力を、そして強さを見出すと致しましょう。
・ドラコ編
ドラコ「まったくつまらん世の中だぜ、そんな世の中でも希望を見いだせる奴がいる。ちょうどお前のようにな」
閑丸「そうやってあなたは、多くの夢を撃ち抜いてきたんですね、そんなあなたを僕は斬らなければいけない」
ドラコ「笑わせるなよ、所詮はお前の自己満足だ。そいつが今の俺にとっちゃ一番気に入らないんだよ」
・アスラ編
アスラ「お前も、そうなのか、己の中の鬼と、憎悪と闘っているというのか」
閑丸「それと分かっていて、あなたは自らを抑えようとしている。僕との闘いを通じて」
アスラ「それでも俺自身の望みをかなえるため、お前と仕合わなければ、ならぬか・・・・・」
第8回戦(対歴代ボス戦)
閑丸「やはり来たんだね、ここですべての決着をつけよう」
・プレイヤー、異界へと引きずり込まれる。
「魔界への門は、今開かれた。汝の正なる気、我らの目覚めの礎とならん。まずはこの者ども我が手駒との仕合、愉しもうではないか」
・プレイヤー、各ボスと対戦。各員1本取れば勝ち抜け。すべての敵に勝ち抜ければクリア。対して2本連続で敗れた場合にゲームオーバー。
第9回戦(下記5組から1組を選択)
・共通:倒されたボスの気が一人に凝縮し、パワーアップして立ち上がる。
・闇天草編
天草「忌まわしき封印は消え去った。今再び、大いなる主の御力により、我、目覚めたり!!!」
閑丸「闇があなたを侵している、今はあなたを斬ることしかあなたを救えないなら、やらなければ、いけない」
・鬼斬紅郎編
斬紅郎「我は禍(わざわい)、我は鬼、そして我は壬無月、否、我こそは、鬼、斬紅郎なり!!!」
閑丸「あなたの鬼を征しなければ、僕の鬼も征しきれない。これは僕自身の闘いでもあるんだ」
・真ゴルバ編
ゴルバ「やはり我が命をかけねば汝は討ち取れぬか、それもよかろう、今こそ決戦の刻!!!」
閑丸「やはり力しか信じないのですね、それがあなたの鬼が故ならば、僕は貴方を討ち取ります」
・魔界我旺編
我旺「國の哭く声、それに応えんがため、我今こそ魔界の気をも取り込み、國を制せん!!!」
閑丸「國を護るのは力じゃなく、人々が安心できる心、その心を、僕は貴方から護り切ります」
・羅将神ミヅキ編
ミヅキ「ラキ、ラキキキキ、我が力戻ったり、今こそ世を魔界に呑みこんでくれん!!!」
閑丸「真の魔がすべての淵源、まずは魔の影のしもべたるあなたを討って、その一歩とします」
最終戦(対壊帝ユガ)
「正と負の気のぶつありあいより我が糧なる神魔の気、今ここに高まった。今こそ我が復活の刻(とき)。
我が名は、壊帝ユガ
今、人の世は終焉を迎えん。我が意によって・・・・・」
閑丸「魔が僕自身の、そして人の心の鬼を侵すなら、僕は人の名において、あなたを、斬る!」
エンディング
闘いの中で高揚していく閑丸の心、しかしその中でも人の心がそれを抑えていく。
それでも閑丸は分かっていた。内なる鬼に身を委ね人を斬るのが人ならば、それを制するのもまた人であるのだと。
その心がある限り彼自身が鬼に堕ちることはない。
闘いが終わり、もとの静けさが戻った地に閑丸は、確かな一歩を再び踏み出すのだった。
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