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ONE PIECE反省会(FILM Z)

さてみなさん、今回は一昨日上映された劇場版ONE PIECE FILM Zについて軽くレビューを述べたいと思います。それでは、ごゆっくり。
まずは軽いあらすじから。
ルフィたちが新世界に進出した前後、海軍のとある施設からダイナ岩を強奪した謎の一団。かつての海軍大将“Z”が“ネオ海軍”を組織し、すべての海賊を抹殺するべく暗躍する。その途中、麦わらの一味が彼らの攻撃を受けたのをきっかけに、彼らとの激闘を余儀なくされるのだった。

ということで、今回もまた尾田せんせいプロデュースの作品ということで『ストロングワールド』同様、サイドストーリー的な作品として世に出たのだった。
ひとまずはいくつかのポイントを挙げ、お話を追うこととして。

・Zたちが狙う“エンドポイント”やそのための資源兵器“ダイナ岩”は確かに新世界の存亡にかかわるファクターだけれど、つまりはSワールドのダストグリーン等の植物兵器と同様映画専用のファクターと思ってもさしつかえはないかも。
・宴たけなわのルフィたちへの最初の攻撃でナミやロビンがアインのモドモドの能力で子供と少女にされたが。これもまた魅力としてもいいかもしれない。ナミの場合はそれなりに順応しているが、ロビンはウソップの悪態等にいつもは軽く受け流すが、少しツッコミを入れるのは精神的にも若返ったことを意識しているか。
・対して海軍本部、新たに元帥となった赤犬・サカズキが一連の動きを重く見て、Zとネオ海軍の討伐を命ずる。しかし彼の気性に対し彼自身が動かないのにはなにやらの思惑があるのか、それとも。
・それに関連して引退したガープがコビーとヘルメッポを伴ってエンドポイントの調査に乗り出す。これもサカズキあるいはそれ以上の上層部の要請からかもしれない(それはセンゴク、おつるも同様かもしれないが)。一方でガープの指揮に入っているコビーたちは、やはり今の海軍において微妙な立場にあっているのだろうか。
・戻ってルフィたちが次に訪れたドッグ島とセカン島。ことにセカン島は長崎の眼鏡橋等温泉施設をモチーフとしているのは描かれているが。それらを結ぶ海列車。そもそもW7の技術であるそれを例えばアイスバーグらガレーラの面々か、密かに伝えられた魚人島のデンが製作にかかわったのかとひとまず挙げたい。
・そういえば、ドック島でサニー号を修理するというけれど、やはりこのエピソードで船がダメージらしいダメージを受けたのだなということで。いずれにせよフランキーに言わせればまだまだ力が足りないということか。
・あとそのセカン島でルフィたちはかつての強敵・元海軍大将青キジ・クザンと再会。ひとまずはいくつかルフィに対して忠告する。
・そこにもZたちが襲撃、島のエンドポイントが破壊され、ルフィも麦わら帽子を奪われてしまう。ともかくそれらの落とし前をつけんと、ドック島で最強装備を受け取り、自らの誇りにかけてネオ海軍に戦いを挑む。
・まずナミたちは兵士たちを片付け、幹部たちはゾロとサンジが受け持ちルフィをZのもとへと向かわせる。
・次にアインと対するのはゾロ。ゾロにとっては相手には不足だろうけれど、これはやはり女難の相ゆえのことか。ともかくもかつてのたしぎやモネと同様にある程度の弱さを突き、ひとまずは切り抜ける。
・もう一人の幹部ビンズもはじめサニー号の芝生を利用して翻弄したが、やはり本気のサンジにはこれまた相手のとっては不足だったか、ある程度の手合わせで倒されてしまった。
・また一通りの兵士を倒したナミたちに、起動兵器“白くま”が襲来。これはネオ海軍が接収したパシフィスタといったところだろう。それだけに外観のみの改造、あるいは大幅な改造はしなかったのが、これまた比較的楽に戦えたといったところで。
・そしてZとの一騎討ち。先の1回目は力業で、2回目はある意味小細工でルフィを苦しめたが、何度でも立ち向かうルフィの心意気に応えたのか、武器も小細工もかなぐり捨て、まさに己の誇りをかけてルフィに立ち向かうのだった。
・そして黄猿率いる海軍の精鋭も襲来。一網打尽を狙わんとしたところ、Zがしんがりを務め奇しくもルフィたちを逃がす形となった。
・海兵と海賊以前に男と男の勝負を戦い抜いたが故にか、あるいは自らの人生のけじめとして自らが育てた海軍と戦い討たれるのを望んだか、いずれにせよZ:ゼファーもまたかつての白ひげ同様に時代に一区切りをつけたことだろう。それを見届けつつルフィたちは次なる航海へと進むのだった。

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