立派なパパに、なりたかった・改訂<本当は怖いドラえもん>
今回は先の卒業作品の章で後回しにしたお話を他のエピソードを付け加えて、大人になったのび太くんを通じて、大人としての生き方をいかに子供に教えるかを、編者なりに述べたい。
まずはこのお話から
『りっぱなパパになるぞ』
ある日の夜遅く、飲んだくれでパパが帰ってきて、それを目にしたのび太くんは「大きくなったらあんなパパにはならないぞ」と決心しようとし、一応タイムマシンで未来の自分を見てみようとする。しかしそこでも、飲んだくれで家に帰ってきた自分の姿を目の当たりにした。
失望したのび太くんに未来ののび太パパは自身の事情を教え諭してから、自分なりにも頑張っていると明ける。
その言葉に一応納得し、自分も出来る限り頑張ってみようと決心しようとするのだった。
~ここでは大人には大人の事情や苦労があると教えたかったのだろう。
そんなのび太パパは息子にどう見られているか、ということでお次はこのお話。
『タイムカプセル』
すこし未来のある日、のび太くんの息子ノビスケの乱暴がひどいので、のび太パパが説教の際にまぐれで取った100点の答案を見せて教え諭そうとした。
そこでノビスケは他に何かないかと探したところ、1枚の地図を見つける。それはかつてのび太くんが思い出の品を未来に残しておこうと保管したタイムカプセルを記した地図で、しかもそれには何枚かの0点の答案も入っていて、果たしてそれをノビスケに見つけられ、のび太パパの面目は丸つぶれとなったそうな。
~こんなわけで、まあ大きくなってものび太くんはのび太くんということだったか。
まあそれでものび太パパはちゃんと父親の役目を果たしているのだが、こんな問題も起こしてしまう、ということでお次のお話は。
『のび太の息子が家出した』
その日はパパにこっぴどく叱られて憤るのび太くんのもとに息子のノビスケが家出をしてきた。聞けばのび太パパに叱られたので家出したのだ。
そこでのび太パパを訪ねたのび太くんたちはのび太パパも言い過ぎたと認めつつも、結局はかつてのパパと同じ気持ちだったとも言い聞かせる。結局親も親なりに苦労しているということで、
あと現在に居座るノビスケはその息子を連れて説得にあたるのだった。
~つまりは野比家の親は代々できの悪い子供に苦労している、と思い込んでいるかな、と。
それではのび太くんの人生は一体何なのだろうか、という問いにはこのお話をば、
『45年後・・・』
その日ものび太くんはしっかりとした生き方をしようと決心しようとする。もっとも周りは長く続かないだろうと思っているが。
そんなのび太くんのもと、一人のおじさんが現れる。何と45年後ののび太くんだったのだ。
そんなのび太おじさんは、いれかえロープを使ってのび太くんと入れ替わり、その日子供時代を楽しんだ。
帰りぎわ、のび太おじさんはのび太くんに「君もさまざまな困難も乗り越えられる力を持っている」とはげますのだった。
~結局のび太くんはのび太くんなりに人生をしっかりを生きることができるということで、確かに最初のアレを見れば大きな飛躍だなと思うけれども。
そんなこんなで子供のころはともかく、大人になって、そして4、50代のオジサン、オバサンになったときに「いい人生だったな」と思えるような生き方をしたいものです。
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