ONE PIECEエピソード・オブ・ロビン(その4)
いままでのあらすじ
リトルガーデンにて隠棲生活を送るミスGWたち三人は、バロックワークスの崩壊を知り、GWがボスのクロコダイル以下メンバーを助けるべく、Mr.5やミス・バレンタインの反対をよそに行動を起こさんとするのだが。
「じゃあ、お願いね」
GWを背中に載せ、翼竜は飛び立っていく。そこにすかさず5とバレンタインが駆け寄ってきた。
「おーい、やっぱおれたちも行くよ」
「あんただけじゃ、心もとないからね」
と、二人は翼竜の両足にしがみつく。
その時である。何と岩陰から巨人のドリーが顔を出してきたではないか。
「ゲギャギャギャ、何だ、お前らも行ってしまうのか」
「うわー、見つかったー!!」
驚く5、かつてはビビと麦わらの一味の始末をする一方、ドリーたちも狩ろうとしたのだから。今まで彼らに見つからないよう暮らしていたのだった。
「今までコソコソやってたのはいいが、何も言わねェで行っちまうのは水くせェぞ」
実はドリーたちも彼らの動向はお見通しだったのだ。
「お願い、見逃して、私たちボスを助けなきゃいけないの」
バレンタインの懇願にドリーは人懐っこい笑みを浮かべて応える。
「おう、お前らとはいろいろあったが、行ってしまうのはやはり寂しいぞ。いずれお前たちと一緒にまた戦いたいものだったが」
「・・・旦那・・・・・」
ドリーの度量の深さに5も深く感じ入る。そのうちブロギーも割って入っていく。
「ガババババ、あいつらの見送りか、ならおれも付き合おうか」
「おう!!おれたちはもうちょっと力をつけるためにここに残るよ、それでは、元気でな!!」
「だ、旦那たちもお元気で!!」
と、二人の見送りに感極まった5の別れの言葉とともに旅立っていくのだった。
「行ってしまったな」
「ああ、さっきも言ったが、あいつらとも麦わらと一緒に戦いたいものだ」
「そしておれたちも、これもさっき言ったが、力をつけなきゃいけねえ」
「おう、武器はなくなったが、おれたちはまだまだ闘えるぞ」
と、ドリーとブロギーは拳と拳で闘い合う。見事なクロスカウンターが決まり、決闘はまだまだ続いていく。理由も忘れたその決闘も、しかし今度は新たなる目的が生まれたのだった。
こうしてリトルガーデンを発った三人だったが、しばらくして突然の大雨に見舞われる。
「あれ、雨降ってきちゃった」
「あらあら、大変ねえ」
「まあおれにとっちゃたいしたことねェが、って、あれ・・・・・」
「まずいかな、この子の絵の具が落ちちゃう。やっぱ水性だからかな」
何と翼竜のCTの印が溶け落ちてしまった。それによって正気に戻る翼竜。背中はともかく両足につかまっている5に違和感を覚え、振り払おうとする。
はたして落下する5。はずみでGWとバレンタインも振り落とされてしまう。その有様を翼竜は気まずく思いつつこの場を羽ばたいていたが、やがてリトルガーデンへと戻るべくその場を後にする。何せ三人が落ちた先は、グランドラインのリゾート地、キューカ島の巨大なパラソルだったのだ。
つづく
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