ONE PIECEエピソード・オブ・ロビン(その2)
さてみなさん、今回のエピソード・オブ・ロビンは、いよいよ本編。かつての扉絵シリーズ『ミスGW外伝』から『もう一つのエニエスロビー・ミスGWの仲間救出大作戦』をお送りいたします。
まずロビンが旧バロックワークスの面々と再会するところから始まるBWの悪戦苦闘を順次お送りする予定です。まあこれもあくまで編者の創作ですので、実際放映する運びとなればそこに譲っちゃいますけれど。
ひとまずこういったことですので、それでは、ごゆっくり。
いままでのあらすじ
シャボンディ諸島にて、くまに飛ばされるも、革命軍によって助け出されたロビン。彼らの本拠地へと向かう航海上、今までの自分の人生を思い起こし、今自分が何をすべきかを改めて決意するロビンだった。
第2章:もうひとつのエニエスロビー、ミスGWの仲間救出大作戦
カームベルトを抜け、一路バルティゴへ船を進める革命軍。途中、補給のためにある島へと停泊した時のことである。
「このような辺ぴな島に補給する箇所はあったのかしら」
「はい、最近開いた店で一旦保管した、キューカ島からの物資を受け取るといった形で」
「キューカ島・・・・・」
しばらくの思案の末、ロビンはひとつ提案をする。
「そのお店に、私も同行していいかしら、もちろん監視をつけて」
「あ、はい。監視はともかくご同行なら別に構いません」
と、一人の兵士とともにロビンはその補給地である“店”へと向かう。
いくらか車を進めている途中。上空に1羽のトリ、それには1匹のケモノらしきものが乗っていたそれをみやる。
「まさか、あれは・・・・・」
「あのトリは、その“店”に住んでいるトリですね。まさか心当たりでも。
「あの子たちがそうなら、なおさら赴かなきゃいけないわね」
「はい、でもロビンさん・・・・・」
「大丈夫、悪いようにはしないわ」
「はい、わかりました」
と、そのトリが飛んでいった先を追うようにさらに車を進める。
やがて一軒の酒場にたどり着く。それは見覚えのある店がまえだった。鳥が鳴き騒いでいる中の店にロビンが入る。
「やはりあなたたちね・・・・・」
そのトリとラッコ、ミス・フライデーとMr.13を中心になにやら騒ぎ合っている旧バロックワークスの面々は入ってきたロビンに反応し、
「ミス・オールサン・・・・・!?」
「その名前はやめて」
軽い口調でミス・ダブルフィンガーことポーラを除く皆の口をふさぐ。13だけはスケッチに「ころさないでください」と掲げる。そんな一同にロビンは能力で13のスケッチブックに「大丈夫」と赤ペンで記しながら応える。
「私が麦わらの一味に参入していることは、みんなも承知しているはずよ」
ややあって、店中にやはりポーラを除く皆の泣き声が響き渡る。
「・・・そんなに泣かなくっても」
苦笑で応えるロビンに、代表でMr.5が一歩前に出て応える。流れ落ちる涙がニトログリセリンとなって床に軽い爆発を起こしながら。
「あ、あんたが、麦わらの、一味に加わってしばらくして、W7で政府に捕まったってのを、何と麦わらの船長たちが総出でエニエス・ロビーまで乗り込んで助けたっていうじゃありませんか」
「ええ、そうよ」
「それについちゃおれ達がとやかく言うのはなんです。ええ、すべて聞きました。じつァ、そのW7からサンバイって人が、おれたちがロビンのかつての仲間って知るや、知る限りをすべて話したんです」
「そうだったの」
「それに比べちゃァ、おれ達がやってきたことなんか、比べもんになりません」
その言葉にロビンは初めて反応する。
「ちょっと待って、たしかアラバスタの事件でクロコダイル以下全員が海軍に捕まったっていうけど、それがあなたたちがやってきたことと関係があるっていうの」
ロビンの問いに、今度は後ろのカウンターでたたずんでいるポーラが応える。
「ええ、それについてすべて話すわ・・・・・」
こうして、彼ら旧バロックワークスの面々がこの地に流れ着いたいきさつが語られるのだった。
つづく
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