ONE PIECE反省会<ドレスローザ編・その3>
グリーンビットにての取り引きで、逆にドフラミンゴの罠にはまったロー。先にジョーラの攻撃(?)を受け、退けつつも引き込まれたサニー号のナミたち。
ひとまずサンジの助けもありサニーを逃がしたローとドフラミンゴの一騎討ちと相成ったが、ローは力及ばず倒されて連れ去られてしまう。
一方コリーダコロシアムCブロックにおいてルーシーことルフィは、祖父ガープに恨みを持ちルフィで晴らさんとしたチンジャオを退け、トーナメント進出を決めた。
続くDブロックに立った女闘士レベッカ。リク王の孫としての彼女に罵声を浴びせる観衆を制したのは同じくブロックを闘うキャベンディッシュ、そして同じブロックを闘うアキリアも彼女の露払いを引き受けるのだった。
その裏で先のハック、チンジャオ、そしてリッキーことかつてのリク王ら先の試合の敗者が地下のゴミ捨て場らしき施設に閉じ込められていた。
またトンタッタ族の協力をえたウソップたちは仲間の解放とドフラミンゴ打倒のためスタジアム深層へと進軍する。
さらには四皇ビッグマムや革命軍の介入もあり、背徳の島での激闘と陰謀はいよいよ佳境へと進んでいくのだった。
さて今回も各ファクターごとのレビューのまとめと致しまして、まずはこれから。
・カリブー外伝
無事(?)コリブーたち子分たちと合流したカリブーは村を支配するカイドウ配下のスコッチを退治したが、今度は謎の恐竜、すなわちかつてのルーキーの一人ドレークが襲来して、カリブーを連れ去ってしまう。そういえば2年前にスコッチと対峙した彼も、直後なんらかでカイドウと接触してそのまま配下(?)となったと考えられるが。いずれにしてもカイドウのもとに突き出されるカリブーの運命やいかに。
・チンジャオ
ガープに己の業と財宝の扉を開く術を奪われ、ルフィでその恨みを晴らそうとしたチンジャオ。たしかに安っぽくも切実なる怨恨。結局討ち敗られるも、頭が元に戻ったのを機に自らの旗下をルフィの配下にせんとする。
先のいきさつがあれ、確かに都合がいいながらも潔いともいえるけど。これからの展開上冒険の他に海軍やら四皇やらとの戦闘も必定ならば、その意義は大きいかもしれない。
・バルトロメイ
人を喰った態度といかにも悪人面で、かのベラミーをも翻弄した上でBブロックを制したバルトロメイ。彼もまたある程度の強敵になるだろうと思ったら、何とルフィを慕って一旗挙げんと大会に参加したとか。
そのようないきさつもあって、今後の活躍はともかく、よくてもデュバルと同じような立ち位置になるかもしれない。
ちなみに彼に敗れたベラミー、何やらの暗躍を命ぜられるが幹部の一人デリンジャーに阻まれてしまう。それをバルトが助けたのだが。
・レベッカ
コロシアムにてルフィと知己になった女闘士レベッカ、彼女はかつてドレスローザを治めていたリク王の孫であった。そんな彼女も闘いの場に立ち、観客の罵声を浴びることで、いわばドフラミンゴの“いけにえ”としての日々を送るということか。
さらには幼い彼女を守った片足の兵隊はリク王の娘スカーレットの婿、つまりはレベッカの父親だったし、ドフラ配下のヴァイオレッドも何とヴィオラ王女という彼女の血縁ということで、ここにきてつながりが判明したか。
まあ結局彼女もビビやしらほしと同じ立ち位置だろうと推測できるけれど、それならば今後の展開上彼女も大きく関わってくるかもしれない。なぜならビビはこれからの世界会議において革新を進める国の代表の一人となるだろうし、しらほしは古代兵器としての人魚姫であることから、政府等に利用されまいとするのも路だろうかと思う。ゆえにレベッカもこれから活躍してほしいという願望を認めるところだけど。
・コロシアムの陰謀
そしてそれらつわものが参加したコロシアム。もともとドフラミンゴ傘下のディアマンテが取り仕切る代物で、さらにエースのメラメラの実をもとにルフィをおびき寄せる罠でもある。
そんな罠に、今や四皇の一人黒ひげティーチの部下バージェスも参加していた。そんなバージェスを差し向けたのは青キジの口添えというならば、まずルフィたちがドレスローザに向かうのを見計らい、ドフラミンゴの、ひいては赤犬への牽制と考えられるが、それだけではないとも思う。
あとコロシアムの敗者をケガの治療と称して地下の集積場に落としてから、オモチャの労働力と化していき、さらにはそれらに近しい者たちの記憶を消し去っていく。これはトレーボルの配下であるシュガーという少女の能力ということで。そういえば人間の記憶が戻った(と判明した)オモチャもそこに落とされたのだろう。
ともかくコロシアムの裏の目的はこんなもので、真の目的たるルフィをおびき寄せるための“メラメラの実”も、もし本物だとしたらその能力を受け継ぐのは誰か?ということで。ひとまずの課題と言えるだろうけれど。
あとハックが連絡を取ったのはかつてタイガーに救われたコアラか。そしてもう一人、ルフィが泣くほどの人物、彼こそが、とまあこれについては来年以降で。
・トンタッタ族
ドレスローザ地下にて一応の共存をしていた小人族。
かつてはドフラミンゴの先祖ドンキホーテ一族の支配を受けた後にリク王家の庇護を受ける。
そして現在のドフラミンゴの支配から解放されんとウソップたちの協力を得たが。
今更ながら決起の原因となったのは一味の活躍でもあったけれど、これも展開上当然の帰結でもあるだろうから。
・ドンキホーテ・ドフラミンゴ
現在のドレスローザの王にして王下七武海の一人であるドフラミンゴ。実は彼も世界政府を築いた世界帰属のひとつ、ドンキホーテ一族の末端であった。その地位を利用し政府直属のCP0を動かし情報を歪め彼と取引をせんとするローを罠にはめる。
また一方で自分の一族がマリージョアに去った後で国を治めたリク王家から謀略で国を奪ったのだ。もっとも彼から見れば正統の王家の地位を取り戻す意図もあったのだろうが。
いずれにしてもこれだけ綿密勝つ狡猾なる計画で国を乗っ取り10年、今までのエピソードと合わせていかに攻略するかが今後のストーリーの根幹であることは述べるまでもないし、ルフィがぶっ飛ばすなり、レベッカが討ち取るなり、さもなくばドフラを国から追い出すなりと、さらにはドフラの呪縛を断ち切るなりといずれも難事であることもうかがえることだろう。
あと、ドフラのもとには海軍並びに政府のバックがついているだろうけれど、ルフィにもやはり頼もしい味方がついていることもひとまず述べておきたい。
まあこの章もまた後、半年前後は続くだろうとは思うということで、続きは翌年GWのその4に続きます。
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