今更ながらルパンレビュー:ハリマオの財宝を追え!!
さて今回のルパンレビューは95年放映の『ハリマオの財宝を追え!!』をお送りいたします。それでは、ごゆっくり。
まずこの作品は前年逝去した山田康雄さんの後を受け、モノマネタレントだった栗田貫一さんがルパン役として主演した記念すべき第一作である。
ストーリーは英仏をつなぐユーロトンネルの事故で巨額の負債を背負わされた英国の元諜報員アーチャー卿がかつてアジアの英雄ハリマオの財宝を負債の返済にあてるために探し出すが、それを我らがルパン一味が奪わんと、裏面で暗躍するネオナチをも巻き込んでの争奪戦を繰り広げる。といった流れなのだが。
今回のキーパーソンたるハリマオはたしかにアジアの英雄だったが、実は日本人だったというのはある程度ウンチクということで。そのハリマオは作中ではアーチャー卿を助け、いまわの際に自らの財宝のありかを託した。
その裏面に部下の裏切りがあったというけれど、その奥底には当時の国際的陰謀が見え隠れていたのも容易に推し量れる。
その陰謀の残滓を引きずっていたネオナチの組織。首領は男色家で女嫌いというのももちろんのこと、イギリスの保険会社の社員で巨額の負債をほのめかしたのは多少の綿密さがあるだろうけれど、それに先立つ列車事故の工作は大胆に見えて多少は杜撰でもあっただろう。
ひとまずハリマオのレビューはこんなところで。
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