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モノ社会の宿業:努力の代償<本当は怖いドラえもん>

さて今回は、どうしても欲しいが日ごろの小遣いでは高くて買えないので、その小遣いを少しずつためて、ついには買うことができたというシチュエーションを、その後の紆余曲折を交えてのお話を通し、いつも通り、モノとおカネ、そしてそれにまつわる日ごろの努力について吟味したいと思う。

『ラジコン大海戦』
ある日、苦労してお小遣いをためて買ったラジコンボートを近くの池に浮かべて操縦しようとしたが、たまたまスネ夫の戦艦大和のラジコンに激突して沈没してしまう。文句を言うのび太くんたちだが、スネ夫は意に介さず大和の自慢をするばかり。そこで仕返しのためにドラえもんたちも大和を乗っ取る。するとスネ夫も従兄のスネ吉に頼んで、ラジコン飛行機の魚雷攻撃で大和を沈める。 怒ったドラえもんも小型潜水艦を出してスネ夫たちの飛行機と乗っていたボートを撃ち沈めてしまったそうな。
~ここでのお話は確かにラジコン戦争がメインなのだけど、本章を通じてのテーマである努力とその評価についてである。
今回特に述べたいのは終盤、件の潜水艦を出してから「そんなものがあるならと」苦労してボートを買った自分とを比べて不平を言い募るのび太くんをドラえもんがなだめるくだりがあるけれど。確かに努力の結果がいらぬ騒動に巻き込まれて台無しになったことで、悔しい思いというものある程度は分かる。しかしこれも素直に評するならば、そもそも潜水艦をはじめドラえもんの秘密道具はドラえもんがのび太くんに貸してやる、いわば“借りモノ”で、言ってしまえばドラえもんそのものも、子孫のセワシ君からのび太くんへの“借りモノ”でもある。
つまりは“借りモノ”をもらって満足するよりも、自分で努力をしておカネを貯めて買った方が得るよろこびも大きいというのが本当の趣旨なのだろう。やはりその前後のできごとを考慮に入れても。
人間社会においてはとかく“利”を絡めてコトを進める傾向がある。これは子供のみならず大人の社会では特に顕著でもある。
そんな中で人間が社会で生きていく上での“理”をいかに解することも子供のうちに教えなければならないことも大人の役目でもある。もちろん子供に納得のいく形でであると、元子供である編者の意見ではあるけれど。

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