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ぼくは、ロボット(その1)<本当は怖いドラえもん>

さて、ドラえもんのお話の中でも、多くのロボットやそれに準ずる知能を有する道具も数多く登場する。もちろんネコ型ロボットのドラえもんも例外ではありえないけれど。
ともかく今回の命題、人工知能を有するロボットが人間と同等の存在になり得るか?
結論からすれば、ロボットや人工知能は確かに人間のアドバイザーは務まるが、人間と同等の存在にはたりえない、ということで。
それらを踏まえ、ドラえもんのお話にしてもそれらはある程度の感情は理解出来るが、という程度でとどまっているだろう。
まずドラえもんについて、そもそも1キャラクターとしてもはや人間同等の存在となっているから、ある意味先の理屈は当てはまらないだけど、時折のび太くんに投げかける心ならずも皮肉を込めたひとことも、悪くいえば“毒気”良くいえば“ご愛嬌”さらにいえば“お笑いの掛け合い”ともいえる。
もっとも、人と人の間でもそれらの“失言”を言っちゃうことだってあるので、とどのつまりF先生にとってこの認識なのだろう。
ちなみに後半になってのび太くんを通じいじめに対する思いにも冷淡になったことは、ある意味作者の藤子F先生が自身も知らずのうちに創作意欲が冷めてしまったとも受け止められるかもしれない。結局はのび太くんのみならずドラえもんをはじめすべてのキャラクターもF先生の分身なのかなあとも思い、言ってしまえば読者そっちのけでの先生の一人芝居となったと苦い想いで感じずにはいられない。もっとも、この事象はすべてのマンガをはじめとする創作活動に陥る宿業の一つでもあるのだが。
さておき話をロボットたちに戻して、“彼ら”がいざというときに融通が効かないのはいかにも機械的だけれども、加えて時折人間のコントロールを逸脱するシチュエーションだって存在する。
先に述べた『ロボッター』等はいうに及ばず、『ランプのけむりオバケ』のロボットは与えられた命令のキャンセルを拒否するなど、後になってのび太くんたちに逆らいっばなしになってしまった。
それらの極めつけはやはり次回以降に述べる『鉄人兵団』につきるだろう。

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