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のび太の堕落論:力を持つことは悪いことなのか?<本当は怖いドラえもん>

今回はいつもの場合、のび太くんがジャイアンにいじめられ、あるいは力によって何かを押し付けられる。そんな時ふと思う「自分もジャイアンみたいな力があれば」と。
しかしいざ(何らかの形で)力をつけたらどうなるか。いくらかを例示して本題に入りたい。

『階級ワッペン』
何かと発言力が小さくいっつも貧乏くじを引いてばかりののび太くん。『階級ワッペン』の力を借りてみんなに命令を与え続けたが、そのうち(ワッペンがついていた)服を脱げば効果が消えることに気づかれて、結局みんなの仕返しを受けることになったそうな。

『のび太王国誕生』
この日もジャイアンの乱暴から、自分が王様になればということで『王国シールセット』を出してもらい、これでジャイアンたちを家来にして自分が王様としていろいろこき使っていたが、後に横暴になったのび太くんをドラえもんの機転で領地から出されて、みんなでとっちめたそうな。

あと『のび太の地底国』もあるけどこれは先に述べたものなので割愛して、もう一つ『いばり屋ののび太』ではタイムふろしきで大人になったのび太くんがジャイアンたちにいろいろ無理な要求をしていたらなぜか子供ののび太くんが諌めに来たではないか。これはドラえもんの機転で、後にもとに戻ったのび太くんを過去に戻して諌めさせたものだったのだ。
これら一連のお話は、要するに力による抑圧からの反抗から、自分が抑圧者となってみんなの迷惑をかけて、やがてはしっぺ返しを喰う。結局これも、いじめの仕返しからの悪ノリというお約束のパターンにはまってしまったのだが。やはり力を持てば付け上がるのみというのも短絡的かなと思うだろうし、力がヨワければ心もヨワいのかともとらえかねない。
それでも力を持てば何をするべきかというのを、ある程度指し示しているのも理解できるけれど。

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