続・PL法なんてクソ喰らえだ<本当は怖いドラえもん>
そもそもPL法というものは民主主義の観点から作られた法律であるけれど、そんなものに頼らずにあくまで自己責任にこだわるのもまた理解できる。それでも生産者、販売者に対するお客様(消費者)に対するサービス(言ってしまえば思いやり)ととらえればPL法の意味は大きいと思う。
さておき今回も道具のリスクとそれに対する自己責任の大切さを述べたお話を紹介したい
『しりとり変身カプセル』
ある日、しずかちゃんに天馬(ペガサス)を見せようとドラえもんに頼み込もうとし、そこで『しりとり変身カプセル』なる道具で、貸してほしいと頼むのび太くんに、ドラえもんは「一定時間変身しないと永久に戻れなくなる」と忠告した後で貸すことにする。
紆余曲折(いろいろないきさつ)の後に天馬(ペガサス)に変身してしずかちゃんに見せつけた後で、もとに戻ろうとしたがなかなかにもとに戻れなかったそうな。
~この道具にて、一定時間内に変身しないと「永久に戻れなくなる」というくだりも、もう1回飲み直せば効果が復活してまたチャレンジすればいいということとも考えられるのだけど、やはりこれも融通になるのだろうか。
この趣旨はこういったスリルを感じさせておいて最後にはお笑いでシメたなあと素直に感じておけるかと。
もともとが未来の世界のお遊びツールであるこの道具、第一しりとり遊びでこういった落とし穴があれば、遊びどころじゃないとは思うのだけど。
『バイバイン』
ある日おやつのくりまんじゅうを何とか増やせないかということで『バイバイン』という薬をかけてまんじゅうをふやして食べ続けたが、次第に食べきれなくなり際限なく増え続けてきたので、結局まんじゅうを宇宙に放逐することにしそうな。
~これも知る人ぞ知るというお話で、その放逐したまんじゅうが宇宙に増え続けていったらどうなるかという議論もあったけれど、その結論は「まず大丈夫」といったもので、結局これも「なかったこと」にするといったオチなんだろう。それし食べたまんじゅうの薬の効き目は一体どうなるんだという疑問もあるけれど、この点はやはりご都合主義なんだなあというのが率直な思いがする。
このように自己責任を訴えるお話をひとまず述べたものだけど、その自己責任のみが独り歩きをしてここまでの暴走になっちゃったのかなと、やはりナンクセながら述べることにして。
やはり最初に述べたように、商品の品質というものは生産者と消費者の信頼関係も重要な要素なのだから。
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