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世の中いじめっ子だらけ~子の心、親知らず・改訂<本当は怖いドラえもん>

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さて今回はのび太くんのママについての講釈をば。
まあ親子の間だから、という人もいるとは思うけど、まあデフォルメでこう描かれているのでああ見れるだろう。それでも分かっている人は分かってくれているもので、ここはあえて突っ込みたい。

ママといえば何かにつけて叱りつけては小一時間説教をするということが挙げられるけど、これも愛情の裏返しだろうと受け止められるかも。あとパパも一緒になって叱りつけることもあるけれど、これはママにせかされてのことで、それでもパパも昔堅気の人物ということで、というか、連載当初はパパも戦中派だったので。
それから先生の場合もついで述べるに、そものび太くんの出来の悪さ、ついで授業態度の悪さに手を焼いた揚句、顔を合わせるなりいっつも叱りつけるキャラとなってしまった。結局この意味でいじめっ子のレベルに堕したと評されてもおかしくはないと思う。

これもやはりただ勉強をさせるのみでは育つわけではなく、これもデフォルメというものだろうし、結婚前夜の巻でご隠居となった先生ものび太青年を祝ったけれども、やはり後期になってある意味さじを投げてしまったとも見えなくもない。
話をママに戻して、今一つの欠点といえば世間知らずでわからず屋といったところか。
まずのび太くんの言うことをほとんど信用しない。これはいかにのび太くんの日頃の行いのせいだからといってもこれはやはりいただけなかった。何せジャイアンやスネ夫の悪ガキっぷりは近所でも評判だけど、その2人のウソに簡単に騙されてはのび太くんを叱りつける(『ひるねは天国で』より)から、のび太くんとしては立つ瀬がないだろう。
それも当時のご時世に対する影響があってのことだろういけれど、それならば今のご時世ならばすっぽりはまりすぎてやはり陰惨に感じるのは編者だけだろうか。ましてや今のママ役は三石女史ということで、その母性あふれる役作りを期待してのキャスティングなのだろうと思ったけれど。
しかしそれでも、息子に対する愛情は人並み以上だと僕でも信じている。『のび太の長~い家出』とか『タマシイムマシン』とか『パパも甘えんぼ』とか、いつも火の車の家計や家事で忙しく、そのいら立ちをついつい子供にあたってしまうが、いざというときは必死で守る。それが母親というものだろう。と、素直な批評で今回は締めましょう。

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