12年度末ドラえもん反省会
さてみなさん、12年末に放映されたドラえもんの特番アニメ番組ですが。数本のエピソードの後に、昨春に公開された『のび太と奇跡の島』も放映されましたね。今回は前半のエピソード集を中心にお送りしたく思います。それでは、ごゆっくり。
さて今回のエピソードは『宝くじ大当たり』『昔ばなしバッジ』『ツチノコ見つけた』そしてと最近制作された『アンラッキーポイントカード』今回は特にこのお話を特にレビューをしたく思います。
『アンラッキーポイントカード』
ある日、ママが買い物のポイントカードを景品と取り開けようとしたのを見て、ドラえもんから『アンラッキーポイントカード』を出してもらう。
これは不運に見舞われればそれに見合った幸運が訪れるというものだ。
早速いろいろと災難等の不運に耐えながらも、カードのメーターを極限まで(かぎりないほどに)溜め込んで、いざ“幸運”を呼び込もうと清算スイッチを押す。
しかし折しも地球には巨大な隕石が接近していて、激突すれば甚大な被害を出してしまう。
ところが先にのび太くんが押したカードのスイッチの作用からか、隕石の軌道が外れ、地球への激突は回避されてしまったそうな。
~やはりこのお話も悪い意味での作風を受け継いだんだなあと思いつつ、ある程度のテツガク(哲学)が込められているのもここで述べたい。
まずせっかく溜め込んだ不運を幸運に清算しようとしたが、そもそもが欲望に根差した同期ゆえか、最後にいきなり接近してきた隕石によって幸運を横取りされて台無しになった形となった。
しかしながらその隕石の是非はともかく、地球の危機を最大の幸運で跳ねのけたことで「生きる」という最大の幸運を得たということで。もっとも、生きることそのものも不運等の困難に耐えることと割り切るのはいいが、やはりそれのみではどうも面白くはない。
さておき最後述べたいのは、そも幸運不運というのはエネルギーだの事象だのと割り切るのもそっけないので、出来ることならこれからもオリジナルを制作するにあたっては、これも出来る限りサクセス(成功)を込めたカタルシス(痛快さ)を忘れてはいけないと最後編者の希望を込めてシメとしたい。
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