帰ってきたチョッパーマン<ONE PIECE創作ネタ小説>
さてみなさん、今回はONE PIECEから派生したキャラのチョッパーマンのネタ小説をお送りいたします。
とはいえ、原作でも現在進行ということなので、少しひねって、女学院からも少しキャラを拾ってのストーリーをお送りしてます。
ひとまずこんなところですので、それでは、ごゆっくり。
地球の平和を守るため、日夜闘い続ける正義のヒーロー、チョッパーマン。
今まで数多くの悪と戦い続けてきた。
世界は一通り平和になって、2年の月日が流れた。しかし、悪の影は着々と力を取り戻しつつあった。
ある晴れた日、その日も我らがチョッパーマンは散歩がてらに近所をほっつき歩いていた。歩いてるいるうち、曲がり角に差し掛かろうとした、その時であった。
「・・・何じゃと、この女が!」
その曲がり角に何やら女の言い争う声が聞こえる。何だろうと覗き込もうとしたとき、
「・・・絡んできたのは、あなたの方でしょう・・・・・」
という別の女の声に、
「あれ、あいつは・・・・・」
と、この場を離れ、基地へと戻るのだった。
ところ変わって、ここはチョッパーマンの永遠の、ライバル、Dr.ウソダバダの秘密基地、今日は各々の修行を経て2年ぶりの顔合わせになるのだが。
「ハーッハッハ、2年ものパワーアップの時を経て、ようやくこのウソダバ団も再結成にこぎつけることができた、んだが・・・・・」
目の前にウソダバ団の怪人である、ゾロギラーとサンジロプスが立っていたが。
ウソダバダ「お前ら・・・ほんとにパワーアップしたのか」
サンジロプス「何だと、アホダバダ!」
ゾロギラー「おれァちゃんと修業してんだよ」
ウソダバダ「これのどこがパワーアップだ、ゾロギラーは片目が傷ついてるだけだし、サンジロウスは目の位置が変わっただけじゃねェか」
ゾロ「ほっとけ!」
サンジ「これは諸事情だ、ボケダバダ」
どうやら二人の外見がそうそう変わっていないことに不満なウソダバダだったが。
ウソダバダ「ちったァロビフラワンを見習えってんだ、バカども。見ろ、このパワーアップぶりを」
そのウソダバダが指差した方向には、確かに6本の腕の筋骨隆々の長髪の男がいた。
「カ~ッカッカッカ!!」
それを見たサンジロプスは、タバコに火を付け、一息吸ってから、
「・・・おい、クソダバダ・・・これのどこがロビフラワンちゃんだよ!!」
「ちゃんと本人が名乗っているからいいじゃねェか」
「カ~ッカッカッカ、おれはロビフラワンだァ!」
彼はそっけなく応えゾロ、サンジに向かって「お前ら、今夜どうだ」と呼びかけるも、
「ふざけるなァ!!!」と二人は突っぱねる。
しかしウソダバダは意気揚々と告げるのだった。
ウソダバダ「よーし、これだけパワーアップしていりゃもう勝ったも同然。よっしゃァ、さっそくチョッパーマン基地へと乗り込むぞォ!!」
ゾロ、サンジ「人の話聞けよてめェ!!!」
ロビフラワン?「カ~ッカッカッカ!!」
さておき、話をチョッパーマンに戻して、基地に戻ったチョッパーマン。
「おーい大変だナミフィア・・・・・」
ところが次の瞬間、そのナミフィアのアッパーが炸裂する。
おっそーい!!」
吹っ飛ばされたチョッパーマン、部屋を縦横無尽に飛び跳ねてから何者かに受け止められる。
「おうチョッパーマン、結構元気じゃねェか。グララララ」
その人こそ誰あろう、地球防衛軍の白ひげ長官である。
「まったく、せっかく白ひげ長官がお越しになって仕事の依頼をしてきたっていうのに、どこで油を売っていたの」
「まあそう言うな嬢ちゃん。で、何が大変なんだチョッパーマン」
「あ、長官・・・実は、ロビフラワンが・・・・・」
その時である。
「おーい、チョッパーマン、ウソダバダ様が直接おめェを叩きのめしにやってきたぞォ」
「ええっ、ウソダバダ」
基地の窓から顔を出すと、ウソダバダが憮然としているゾロギラーとサンジロプスを引き連れて乗り込んできた。
「ほら、あんたがブラブラほっつき歩いている間に、ウソダバダが力を取り戻したじゃない」
「やっぱり、そうだったんだ、さっきロビフラワンの姿を見かけたから。でもロビフラワンはどこだ」
「ふっふっふ、聞いて驚け、これがッ、我がウソダバ団の誇る最強怪人、その名も、改造ロビフラワンだァ!!!」
ウソダバダの背後から、彼のロビフラワンらしき男が、どこからともなく現れる。
「カ~ッカッカッカ!! 久しぶりだなチョッパーマン」
しかしチョッパーマンの反応は、
「・・・誰だ、あいつは・・・・・?」
「何だ、ロビフラワンじゃねェのか。ちょっとは違うようだがな」
「あれのどこがロビフラワンなんだ長官」
白ひげ長官の言に返すチョッパーだったが、
「とにかく、行ってやっつけてきなさい!!」
すかさずナミフィアに蹴り飛ばされ、それをロビフラワンらしき男に受け止められる。
「うーん、何すんだナミフィア、って、うわーっ!!!」
結局“彼”に捕まってしまったチョッパーマン。
「カ~ッカッカッカ!! どうだチョッパーマン、今夜どうだ」
「やだーっ!!!」
思いっきりいやがるチョッパーマンをよそに、基地内では、
「何か盛り上がってるみたいじゃねェか、しかし嬢ちゃん、いい飲みっぷりだな」
一方で白ひげ長官とナミフィアが酒盛りをしていた。
「あら、イヤですわ長官、こらーチョッパーマン、もっとしっかり戦いなさい」
すっかり出来上がっているナミフィアをよそに、チョッパーマンは“彼”にもて遊ばれるがままとなりつつあった。
「よーしロビフラワン、そのままひねりつぶして、って、誰だよ、今いいところだってのによ・・・・・!!?」
勝ち誇るウソダバダの背中を指でつついたかと思えば、背後には何とロビフラワンが立っているではないか。しかも髪形が微妙に変わり、額にサングラスをかけ、目は陰がかかって、明らかに怒っている表情だった。
「あれ、ひょっとしてロビフラワン」
「・・・ええ、すこし額が広くなっただけのロビフラワンです」
すかさずウソダバダたちに幾本か手が生えてきた。
同じく男ロビフラワンにも手が生えてきた隙に、チョッパーマンは脱出する。
「あなた、私がいない間、好き放題してくれたわね・・・・・」
男ロビフラワンの各所に無数の手が生えてきた。
すでにウソダバダたち一同も技をかけられていた。
「ああっ、ちょっと待った、おれは君だぞ・・・あがーっ!!!」
「・・・だから許せないのよ」
その後の阿鼻叫喚の地獄絵図をチョッパーマンたちはただ見やるしかなかったのだ。
こうして男ロビフラワンは、オリジナルのロビフラワンによって全身の関節を外され成敗されてしまった。
かくして、改造ロビフラワン事件は幕を閉じ、街は平穏を取り戻した。
後日、チョッパーマンはまたいつものようにパトロールがてらにほっつき歩いていて、ナミフィアは近所のOLとの口論に余念がなかった。ちなみに最初、チョッパーマンが目撃したロビフラワンとの口論をしていたのは彼女だったのだ。
「何じゃと、チョッパーマンがいないとはどういうことじゃ!!」
「だから出かけてるって言ってるでしょ!!」
「おいハンコック、おれと一緒に遊ばねェか」
今回出番がなかったルフィボンバーが顔を出してから、
「さあルフィボンバー、そなたの気の向くまま、どこまでも飛んでいこうぞ」
「おういいぞ、どこに飛んでいきてェんだ」
「ちょっとォ、ルフィボンバーを持っていかないでよォ!!」
と、OLハンコックとともに飛んでいってしまった。
一方、件の男ロビフラワンはどうなったというと、
実はまだウソダバ団にいるのだった。
「カーッカッカッカ・・・あがっ!!」
「頼むから静かにしてくれないかしら・・・・・」
読書に没頭しつつ彼を黙らせるロビフラワンの傍らでうやうやしくお茶を淹れるウソダバダがいた。
完
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