両津クリスマス劇場の巻(コミックス53巻)<懐かし両さんの良作レビュー?>
先のボーナス争奪戦にて、金貨のボーナスをパアにしてしまったので、やむなく運送業のバイトをすることとなった両津。しかしそのうちに孤児院の子供と出くわし、何とかクリスマスを送ってあげようと思案にふけるが、さらに先に知り合った富豪の奥さんの好意によってクリスマスのプレゼントを送ることができ、みんなで充実したクリスマスを送ることができた。
このように、前回の争奪戦にて醜態を見せた後での今回のお話ということで、結構美談になったわけだけど。最近では先のお話だけがピックアップされており、今作のようなお話は影を潜め、本来のこち亀の売りだった人情も結局は抑えられた感もあった。
確かに羽目をはずしてのズッコケなら話は分かるけれど、事を起こそうとする前、あるいはいきなり掣肘を受けることは、こち亀の作品自体、ましてマンガそのものとしては健全なことではないから、こういったバランス感覚もひとまずは大切なのではないか、と思う今日この頃ですが。
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