大和魂保存会の巻(コミックス16巻)<懐かし両さんの良作レビュー?>
さてみなさん、今回はひとまずのツナギ企画ということで、いろいろと批判を繰り返してきたこち亀の良作を編者なりになるべく素直なレビューを行いたいと思います。それでは、ごゆっくり。
ある日しがないアイス売りのおじさんと出会うが、そのおじさんは大の外国語嫌いだった、のだが。
これは初期のお話ということで、本題の前に元巨人の江川卓氏の話題が載っていたのが時代を感じる。今では桑田真澄氏といったところか。しかし現在の巨人の投手も結構優秀なのだけど、残念ながら生粋というには少し違う気がする。
さておき本題のおじさん。外国語嫌いで通っていたが次第にボロを出していく。実はこのおじさん、大の舶来趣味で、高じて外人の女房をめとったことが運の尽きだった。
何とその女房が大の日本びいきでおまけに気が強く、おじさんはいつも打ち負かされていた。それを両津がなんとか仲裁にこぎつけ、最後はみんなで花火を観ることにしたそうな。
さて外来語嫌いで通っていたおじさんが実は大の外国かぶれであるのは皮肉なことではあるのだが、もう一つ挙げたいのは、建前上とはいえ外来語を認めないというのは、戦時期の一部にみられたことなのだが、これはある意味日本文化の歴史も認めないということでもある。もちろん、付け焼き刃的なごり押しではなく、今までの歴史に根差し今や日本語あるいは和製英語としての外来語でもあるのだから。
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