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ガンダムAGE反省会

さてみなさん、先週の放送分にて感動の大団円を迎えたガンダムAGE、ひとまずスッキリと終わった反面、やはり釈然としない一面もあったことは否めない。
まず全体のシリーズ構成にて、基本的なコンセプトたる「100年にわたる戦乱を戦い抜いた三代の物語」はいいけれど、いきなりその三代の主人公を公表したというのが今にして思えば最初のつまづきかもしれない。
それでもフリットが主人公だった頃は、件の駆け足の要素はちらほらとあったものの、未知なる敵“アンノウン・エネミー(UE)”から火星圏国家組織“ヴェイガン”と判明するまでのいきさつを中心としたストーリーはそんなに無理な流れではなかったと思う。それし今までのガンダムにはない敵メカのデザインコンセプトも今になっては放映当初の異邦のイメージが斬新だと思うし、これは純粋に評価できるものだけれども。
続いてのアセム編は、まず学生編において、ゼハートとロマリーとの関係を軸に進められたが、ここで話が大幅にはしょられてしまった。
それでも軍人編では先の事情に加えて戦士としてのアセムの苦悩を描いたストーリーも無難に進んだかなとは思うけれど。
問題なのはキオが主人公の後半。確かにフリット編の15話、アセム編の13話と比べ、22話と多少は長いものの、やはり要点のみの駆け足という感が否めない。
そもそも祖父と父の意思を継ぎヴェイガンと戦いつつ、いかに戦いを終わらせるかというのが流れとなっているが、それのみに固執して全体のお話、特に脇のお話、いわゆるサイドストーリーがおろそかになっているかもしれない。
そのサイドストーリーについて、やはり一部を除いてキャラクターの描写がどうも薄い感がするし、それがキャラクターの死について軽く扱われがちとなってしまったかもしれない。たしかに無駄死にが多いなと点は、以前Ζやイデオン、ダンバインにても見られたシチュエーションなのだが、それらと比べてやはり露骨すぎる。昔から言うに「感動と感傷、まして自己満足とを取り違ってはいけない(確か宮崎カントクだったかな)」というのもあるし。結局はキャラを活かしきれていなかったといったところで。
加えて各編ごとの連続性ももう少し強調してもいいとは思うのだけれど。
あと致命的なのはアニメ放映の終盤辺りにDSやPSPにおいてAGEをベースにしたゲームが発売され、何とそのラストのストーリーが先行して発表されたということで、確かに当初のコンセプトはアニメとゲームを並行させるものだったけれども、オフィシャルがネタバレをするのは流石にまずいことだし、こういったのが一部のファンやプレイヤーがある程度の失望感を持ったとは思うのだけれど。
以上が編者なりの大まかなまとめというところだけど、そこで何度も言うような本来は2~3年分のお話を1年でまとめたものなので、その1年でAGEの物語のすべてを語るには短すぎたことだし、いずれジ・オリジンよろしくAGE完全版が発表されるだろうから、最後編者なりの大まかな予想でシメとしたい。

・拡張範囲はフリット編にて青年編を合わせて30話、アセム編も学生編を含め全編で30話、キオ編で話が走った分を補完して40話といったところか(あくまでも目算)。
・話の拡大に合わせ新キャラクターの追加も考えられるけれど、それに関してはまずフリット、アセム各編の関連キャラから若干名用意できれば。加えて、フリット、アセム編のキャラも登場の余地があったはずなのだけれど。
・ユリンの存在はファーストにおけるララァのポジションであるのはいいけれど、その素性、十中八九ヴェイガンの人間であるだろうという描写をはっきりとしてくれればファンならずとも納得がいくかも。それについてラストのフリットの私怨が晴れるシチュエーションについての1ステップとなれば。
・人的損失についてはジラード:レイナまではやむを得ないとしても、少なくともセリックやゼハートあたりはやりようもあったのかもしれないから、先述の追加キャラを踏まえて補完していけば完全版としては完成かなとも思う。

このように勝手ながら述べたものですが、ともかく過去どのシリーズもそうだったように、最終回が放映された時点で終わったのではなく、むしろその時点がある意味物語の始まりと心掛ければいいと思います。

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