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のび太のジゴクめぐり(最終回)<ドラえもんオリジナルネタ小説>

さてみなさん、年頭からお送りしていたドラえもんネタ小説たる本記事も、今回で最終回を迎えることと相成りました。
どうせ鍛えるなら冒険と修業をということで考え付いたこの作品でしたが、ここまで長くなるとは編者本人も思わなかったことで。これに懲りず、今度はオリジナルの大長編に挑戦したいかなと思う今日この頃なのですが。
さて前置きは長くなりましたが、それでは、ごゆっくり。

今までのあらすじ
 
大魔王の身体をよじ登り、ジゴク巡りゲームをクリアしたのび太くんはテンゴクにてドラえもんと再会する。
 
いかにゲームとはいえ、ジゴクに落としたことに文句を言うのび太くんだったが、そもそもこのゲームはドラえもんのしわざではなかったのだ。
 
こうしてジゴクめぐりゲームを終えて、現代へと帰るのだが。

終章
 
話はのび太くんがタイムマシンで家出をした時にさかのぼる。
 
あれからどうなったのかというと、マシンで航行しているうちに居眠りをして危険時空域に引っ掛かり、タイムパトロール隊に保護されたのだ。
 
ドラミちゃんに伴われドラえもんは、未だに眠ったままののび太くんの介抱をドラミちゃんとこれまた同行したロボットの友達に任せ、パトロール隊の経理ロボットとの事後処理の交渉を行っていた。
 
「それで、いくらかかるの」
 
「すぴーど違反、居眠リ運転、危険時空域侵入デ、シメテ100万円デス」
 
「なんだって、そんなに払えるもんか!?
 
「規則ハ規則デス」
 
経理ロボットが言い放つも、そこに弁護士ロボットが割って入る。
 
「まあお待ちなさい、彼は人間です。我々ロボットとは違いたまには間違いをおかすもの。彼の言い分を聞く必要があります」
 
「シ、シカシ・・・・・」
 
「今のび太くんの心情をドラミくんがカウンセリングしています」
 
弁護士ロボットの言に合わせ、ドラミちゃんが隊長と一緒に部屋から出てきた。
 
「今回も大変だったね」
 
「はい、これがメモリーです」
 
「うむ、いくらか考慮に入れよう」
 
と、ドラミちゃんは光のカタマリを隊長に手渡す。ややあって。
 
「ふう、あれこれと交渉した結果、2万円にまけてもらったわ。一応私が支払うんだけどね」
 
「いろいろとありがとうドラミ、まったくのび太くんめ、目が覚めたらうんととっちめて・・・・・」
 
「お兄ちゃん!」
 
憤慨するドラえもんに、勢いよくドラミが一喝する。
 
「今度の件はお兄ちゃんにも責任があるのよ。確かにのび太さんがしっかりとすればいいけど、たけしさんやお母さんの件で追い詰められて、その上お兄ちゃんまでも突き放されちゃ。かわいそうにのび太さん、いつもいじめられて叱られて、自分のカラに閉じこもって」
 
ひとまず思案にくれるドラミ。やがて一つの考えが浮かぶ。
 
「でも、努力はともかく生きる気力まで失ったら元も子もないわ」
 
「じゃあ、どうすればいいんだい?」
 
「のび太さんに困難を乗り越えさせる力に気付かせる方法があるのよ。まあ、私にまかせて」
 
いたずらっぽい笑みを浮かべて、ドラミは応える。

「そうだったのか、ドラミちゃんがあのジゴクめぐりのゲームを」
 
タイムマシンで現代に戻るのび太くんたち。
 
「結局ドラミものび太くんのことを思ってやったんだよ」
 
「うん、あれからもう少しがんばってみようと思うけどね」
 
ため息をついてもう一言。
 
「でも、ジゴクの方がまだましだなあ、だってエンマさんたちもさんざんしごいたけど、はげましてくれたからなあ」
 
「のび太くん・・・・・」
 
そうこうと会話をするうちに、現代へと戻ったドラえもんたち。しかし時間は真夜中、そこにはドラミちゃんが待ち構えていた。
 
「お帰りなさい、のび太さん」
 
「あれドラミちゃん、それに僕がもう一人?」
 
訝るのび太くんにドラミちゃんはもう一人ののび太くんの鼻を押し、ロボットの姿に戻す。
 
「実はね、のび太さんがジゴクでがんばってる間に3日間、このコピーロボットが代わりをつとめたの」
 
「そうなのか、じゃあみんな、いつもと変わらなかったのかなあ」
 
「それが、ここでは熱を出して3日間寝込んだってことになってたの。これを見て」
 
ロボットのスイッチを押して、目から写し出された映像には、寝込んだのび太くんを気遣うママ、母ちゃんに連れられて見舞いに来たジャイアンとスネ夫、そしてしずかちゃんと出木杉くんや先生までも見舞いに来たのだった。それらを見て、のび太くんは心が重くなった。
 
「そうか、みんな僕のこと心配して、かえって迷惑かけちゃったなあ」
 
「でも、それに見合った苦労をしたと思うわよ」
 
「そうかなあ」
 
ドラミちゃんはロボットをしまい込んで一言。
 
「あの時の気持ちを忘れなきゃ大丈夫よ。それにがんばれる環境もてきてるから。さて今日は遅いからおやすみなさい」
 
と、着替えもそこそこに寝床につくのび太くんだった。

次の日
 
朝の日射しと小鳥のさえずりで珍しく目が覚めたのび太くん。
 
「あれから眠れなかったなあ」
 
と未だ寝ぼけまなこで着替えもそこそこに食卓に向かう。
 
「あらのび太、今朝はやけに早いじゃない」
 
ママがやけに人懐っこい笑顔で迎える。傍らにはドラミちゃんが家事の手伝いをしていた。
 
差し出された朝食にむさぼるように食べるのび太くん。
 
「おいおい、あまりがっつくと体にドクだぞ」
 
とパパも笑顔で応える。
 
それにはのび太くんも一瞬考え込む。
 
(そういえばジゴクから何も食べてなかったなあ。でもパパもママもどうしたんだろう?)
 
「はいはい、朝ごはんのあとは学校のしたくをしなきゃ」
 
ドラミちゃんが軽くせかして準備を済ませ家を出ようとする。
 
「行ってらっしゃい、のび太」
 
「あ、うん、行ってきます」
 
パパとママの見送りに軽く驚きつつ、家を後にするのだった。

大あくびで学校に向かうのび太くん。そこに、
 
「大丈夫かのび太」
 
「もたもたしてるとまた遅刻しちゃうぞ」
 
と、ジャイアンとスネ夫がのび太くんの背中を押す。
 
「なんかジャイアンとスネ夫までもやけに親切になったなあ」

その様子を、ドラえもんとドラミちゃんが屋根の上から見やっていた。
 
「これはどうなっちゃってるんだいドラミ」
 
「これはね、この録験機でのび太さんがジゴクでがんばっているのを昨晩のみんなのユメで見せたってわけ」
 
「それでみんなのび太くんの世話を焼いてるってわけか」
 
「もちろん、のび太さんのがんばりが必要だけど、やっぱりがんばりやすい環境も当分は必要なの」
 
「そんなもんかなあ」

一方学校でも、授業中に先生と出木杉くんが勉強を教えていた。
 
「これはこうなっているんだ、分かるまで何度でも教えるぞ」
 
「これだったら分かるはずだよ」
 
「なんとなく分かる気がするけど、なんか張り合いがないなあ」
 
と、のび太くんも調子が狂っている様子で戸惑い気味だった。
 
「ほんとに大丈夫かなあ」
 
またドラえもんも心配そうに見守るのだった。

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