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のび太の堕落論~躾と戒め(その3)<本当は怖いドラえもん>

さて今回は躾と戒めについて、その大切さとある意味弊害を、今回は怒り:イカリを通じて軽く述べたい。
『まあまあ棒』
その日も怒られてばっかりののび太くん、せめてジャイアンのイカリをなんとかしようと『まあまあ棒』を出してもらう。
これでいろいろとジャイアンのイカリを鎮めてみんなを安心させたのだが、実はこの道具、イカリを鎮めるというよりも、イカリのエネルギーを腹の中に抑え込むモノだったのだ。
結局抑え込まれたジャイアンのイカリのエネルギーが、ふとしたことから大爆発を起こし、付近に甚大な被害を起こしたそうな。
~本題の前に挙げたいのは冒頭のくだり「どうしていつもぼくをおこるんだ」とのび太くんが辟易しているが、落ち着いて考えればこのころからママや先生の叱責とジャイアンのいじめを「災難」の一言でごっちゃにしている感がある。確かに当初からそのきらいがあっただろうけれど。
旧アニメ版ではさらにジャイアンの場合について、のび太くんの責任を軽く問うた。確かにいじめられる側にも責任がないわけではなく双方の問題を吟味して解決に至るのも方法論として正しい、それでもその後での理屈のみが一人歩きしたことも指摘したい。
加えてジャイアンたちにいじめられた前後ママや先生にしかられる。とらえようによっては調子を合わせて責めている、とも見えるのだが。と、この点はここまでとして。
今一つ、ジャイアンのイカリを鎮める点について、まずムシャクシャして誰彼構わずイカリをぶつけることは道義的にはよくないことだと述べておいて、要はそのイカリを鎮めたり抑え込んだりとするのもまた必要である。その際のジャイアンの自制心そのものは先の記事とおんなじ理屈だからあえて繰り返さないことにして、イカリの爆発のすさまじさもさることながら、そもそもがエネルギーの無駄遣いともいえる。
ましてや平和的に利用できないか、と思うのも無理はないが、やはりデメリットの方があまりにも大きすぎた。ましてや時期が時期なら、最後ジャイアンのイカリの爆発に巻き込まれたのはスネ夫ではなくのび太くんではないかという指摘をして今回はシメとしたい。

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