今更ながらコンドールマンについて語る・改訂
さてみなさん、今回はあまり参考にならない懐かしの特撮レビューということで今なおカルト的な人気を誇る『コンドールマン』を述べる運びとなりました。かつてはCSにて観る機会を得て、編者なりに調べさせてということで。
さてそのコンドールマン、言ってしまえば欠陥ヒーローだった。はじめのうちは空は飛べないは、大技を使うたびにマントラを唱えなければならないし、唱えている途中に敵に襲われることもしばしばだった。確かに成長するヒーローを描きたかったろうけれど、今になっては露骨すぎるかなあと。それでも当時としてはそういった風潮だろうけれど。
あと蛇足ながら、古代神出身のヒーローなのにどこで用意されたかマッハコンドルなる自動車を乗り回していたのも今更になってどうかなとも思う。
また今にして思えば敵の怪人(モンスター)の基本コンセプトは公害と犯罪をモチーフということでちょっと見え透いているだろうけど造形も、今となってはそこそこ悪くはないと思う。
あと、ストーリー進行も今になっては失敗かなと思う。全体的に急ごしらえの制作だったろうか、初期はひとつ事件を解決したかと思えばすぐにピンチになって次回に続くというパターンとなったり、中期以降は次回予告のパートもエンドパートのゼニクレイジーの歌(本当はザ・モンスターが正しいのだけど)の後またオープニングの歌を流したも印象的だった。
つまりは前々作のレインボーマン、前作のダイヤモンドアイのデキがよすぎたのか、結局それらを超えることもなくほぼ打ち切りの形で終了し、(作者の川内氏から見れば)亜流の乱立からか、あるいは時代のニーズに合わなくなったのか、川内氏のヒーロー物番組は本作で最後となった。それは川内氏の作家として斜陽期だったのだろうか。
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