モノ社会の宿業:10円で買い物ができるか<本当は怖いドラえもん>
昭和30年代頃、子供たちは10円玉を握りしめて駄菓子屋に走っておやつを買う。
今もそうそうこの情景は変わってはいないと思う。もっとも昨今は物価の向上で100円玉、ひょっとすると500円玉を握りしめて、ということになるだろうか。
さておき今回は買い物においての10円の重要さを何とか吟味して述べたい。
毎度の如く結論から述べるに、10円でもバカには出来ないといったところで、そういえば80年代半ばまでは駄菓子屋さんでもゲーセンから払い下げられた中古のアーケードゲームが50円玉や10円玉でプレイも出来たということだけれど。
今でもワンコインといった言葉で買い物の手軽さをうたったお店があるが、その原点は先ほど述べた十円玉での買い物といった具合となるだろう。
前置きは長くなったけれど、ドラえもんのお話で10円玉にまつわるお話をば。
『うちでのデパート』
何とかテレビを見たいということでテレビを出してもらう代わりに『うちでのデパート』を出し、それで10円を支払えば何でも出てくるのだが、10円だから結局みんな小さかったのである程度不便に感じてしまったそうな。
~これは結局モノ社会をストレートに皮肉ったお話ということで、こういったオチに終始してしまう。白状すればあの時ビッグライトで大きくすればいいじゃない。という考えもよぎったのだけれど、これもまた融通になってしまうので。
それに対して後にこういったお話が出てきたけれど。
『10円なんでもストア』
どうしても買いたいモノのためにドラえもんは『10円なんでもストア』を出した。これは道具の看板で欲しいものをかいて10円払えば何でも出てくるモノだったのだ。これで欲しい品を買い求め、果ては横取りしようとするジャイアンたちをストアでおまわりさんを呼び寄せて守ってもらったそうな。
~これこそ本題の「10円でもバカにはできない」といった趣旨のお話だった。もっとも流れ的には安直かなと思う人もいるけれど、まあそれはそれで。
ともかく10円の価値を今一度考えてみれば、それが毎日のおカネの積み重ねともなり、生活も結構豊かにもなるだろうけれど。といったところで。
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