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のび太のジゴクめぐり(その7)<ドラえもんオリジナルネタ小説>

今までのあらすじ
ダツエバの修行を経て先のジゴクへと進むのび太くん。
そこではいろいろなツミをサバくジゴクを見てきた。
そんな中、ケンタウロスの親娘に助けられ、さらなるジゴクへと旅立っていくのだった。

第11章:嘆きの法王

しばらく歩いて行くうちにさまざまなジゴクを目にしている。流石にここまで来ると怖い、という感じも薄れていくかに思われた。
まず重い石をかついで坂を登る者はウヌボレが強くそれで他人を傷つけた者たち。
ひたすら走り続ける者は他人がひもじい想いをしている脇で自分だけおいしい者を食べ続けた者たち。
火の中で座禅を組み続けている者は人を疑って陥れた者などと、多くのツミをサバかれていたのだ。
そんな彼らを重い気持ちで見守りつつ歩いて行くと、岩場の出っ張りに足をつまづき、転んだはずみでメガネがはすれてしまった。
「あれ、メガネ、メガネ・・・・・」
「ほら、探しているものはこれかね」
と、誰かがメガネを渡し、かけ直してみると、その人をはじめ周りの人がすべて目隠しをしていた。
「あれ、みんなどうして目隠しをしてるの?」

「わたしたちは他人を妬んだりして人を傷つけた者たちだよ。こうして目隠しをしてツミをサバかれているんだ」
「でも、さっきメガネを拾ってくれたけど」

「目隠しをしてもキミのメガネが見える気がしたのだよ。もうすぐわたしのツミもユルされる時がくるかもしれない。それはそうと、この先にキミを導いてくれるお方がいる。迷わず先に行きたまえ」
「あ、はい、ありがとう・・・・・」
と、ツミビトたちの集まりから分かれて先を進む。
「人を妬む気持ちか、やっぱり今まで出木杉にはいっぱい迷惑をかけちゃったな、いつかぼくも目隠しをしてここにオチちゃうのかなあ・・・・・」
と思いつつも、いつしか高台にたどり着く。そこには崖に突っ伏して泣く老人がいた。
「あの、おじいさん、こんなところでどうして泣いているんですか」
のび太くんの問いに、その老人は泣き止んで応える。
「おお坊や、わたしはかつて法王と呼ばれた者なのだよ」
「ホウオウ?」
「教会で一番えらい坊さんといえばキミも分かるかね」
のび太くんも一応わかったようにうなずいてみる。
「でも、そのえらいお坊さんがどうしてこんなジゴクに」
「うむ、かつてわたしもキミと同じ頃から神さまにおつかえして修行にはげんていたのだ。やがて教会で出世をしていつしか法王にまで上りつめた。その時はわたしもなお人々のために働けると喜んだのだよ。ところが人々はわたしにひざまずくだけで教えそのものは聞いてはおらず、中にはさらにツミを重ね、ジゴクに落ちた者さえいた。わたしは本当に神さまの教えを伝えられなかったのかと深く後悔し、神さまにお願いしてこのジゴクの底でオチたツミビトたちのために、こうして泣き続けているのだよ」
「自分から、ジゴクにオチたんですか・・・・・」
「自分が正しい行いをしたつもりだからこそ、それを省みて自分で自分をサバくこともあるのだよ。それをキミには少しでも分かってくれれば幸いに思うけどね。さて、キミはあのお方のもとへと向かうつもりかね」
「あのお方?」
「この先を越えれば賢者さまがおられる。まずは訪ねてみなさい」
「あ、はい・・・・・」
「できればキミのためにも祈ってあげよう」
「ありがとう、ございます・・・・・」
と、そのまま法王のもとを去っていく。

つづく

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