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80年代ジャンプの躍進はドラえもんのおかげ?・改訂<本当は怖いドラえもん>

然るに編者がとやかく語るまでもなく、80年代の少年ジャンプといえば、『キン肉マン』『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』『キャプテン翼』『聖闘士星矢』『北斗の拳』などなど、数多くのヒット作を輩出し一時代を築いた。
さてこれらジャンプの大ヒットがドラえもんによってもたらされた、と聞いたらどうか?

とはいえ手前勝手ながらこれはある程度暴言だろうかなとも思う。確かに、ドラえもんを卒業した読者が出たとしても、そこから下の子供が新たに読者として入り、ある程度ファン層を維持していくのが基本的であって、その卒業した読者が新しく読む雑誌、例えば小学館には少年サンデーがあり、そこでも当時は『タッチ』『うる星やつら』『B・B』が、またかつてのヤングサンデー系だったら『みゆき』『エリア88』『ミュウの伝説』や『エスパー魔美』が、ちょっと上ならスピリッツの『めぞん一刻』『YAWARA』『美味しんぼ』などが活躍していた。
まあそれにつけてジャンプの80年代の躍進はまあまあ認めるところ。それについてある程度の仮説を立てたいと思う。

ドラえもんの連載において初期のころは様々な問題を秘密道具で解決するというのが基本的であったのを、学年が進むにつれて描くページが増えたことにつれて物語の幅もまた増えたのだが、それに伴って解決してからハメを外してズッコケる。時には問題が解決したかと思えば、最後でジャイアンたちにからかわれて水を差される形もしばしば。これもズッコケの要素だと思うけれど編者的にはやはりひいてしまったのも事実。ともあれこのような展開にも置き換えられ、さらには学習雑誌という手前それらに様々な教訓も後付けでたれるようにもなってきた。それが後期、特に80年代半ばになって、それらがエスカレートしていいとこなしにズッコケのみの話やら、仕返しが成立しないままやられっぱなしというオチのお話やらまでが出てしまう始末。それで一度負けグセが付けば、ということになるだろうか、結局ズッコケ話と教訓話、言ってしまえばある意味自虐的な展開か大半を占めるにようになり、どこか面白くなくなってしまった感がする。もちろん自分的には納得のいくエピソードもあるけど。
そんなこんなで子供たちの失望がジャンプに走らせ、80年代からの隆盛とあいなったのだなという仮説が立てられる。すなわちどんなにがんばっても最後のズッコケで水を注されてすべてが台無しになるよりも、いかなる苦難を味わっても最後には宿敵に勝利するという展開が子供たちにとってはウケがいいに決まっている、ことだろう。何度も言うけれど、それが正しいかどうかは何とも言えない。
たしかに安易なバトルマンガに対する批判ももっともだけど、編者としてもこの意見だけは貫きたい。
もっとも、自虐的なギャグを売り物にしている作品が今でもジャンプで連載しているのは事実なのだが。
ともかく今回は我ながらずいぶん言いたい放題だったなと少し反省して後の掲載にてこれらについてもう少しくわしく述べたい、と思う。

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