インチキ科学と呼ばないで~水加工の科学・改訂<本当は怖いドラえもん>
さて今回のお題は、水加工ついてお話しをしたい。それに関連して『キテレツ大百科』のお話も合わせて記載します。
<水ねん土でこどもビル(キテレツ大百科)>
その日もクソ暑いのに研究に余念がない英一、一方であまりの暑さに飛んできたハエに過剰に反応するコロ助。そんなコロ助も友達の家に逃れて涼を求めようとしたが、誰もかれも冷房の故障やらで涼どころではなく、挙げ句ブタゴリラの家にてはガマン大会に参加させられ、結局余計に暑い思いをして帰っていった。
家の庭の水道で水を求めるコロ助だったが、出てきたのは透明なゲル状の何か得体の知れないものだった。
実はこれこそが英一の発明である「水をゲル化するノズル」でゲル化した水だったのだ。
そこで英一たちは友達みんなのために水のビルを造ってあげようとしたのだが・・・・・。
<水加工ふりかけ>
ある日のび太くんが家に帰ってきたところ、ドラえもんが押し入れで透明なシーツみたいなもので昼寝をしていたのを見かける。ドラえもんが言うには、『水加工ふりかけ』で布状に加工した水なのだと。
その何にでも形状を変えられるふりかけを使って、しずかちゃんたちを海に誘っていろいろと遊ぼうとしたのだが・・・・・。
本題に入る前、その水加工ふりかけのお話は先のキテレツのお話をもとにつくられたのは一つのウンチクということで。
いずれキテレツ大百科もブレゼン的には失礼な表現ながら改めてお送りする予定だけど。
さておきこれらのお話にては水を粘土やら石やらと形状を自在に変えられる道具が出てきた。これは一般的にはファンタジーの類いと受け止められるだろうけれど。
確かに作中では水そのものをマテリアルとして加工しているけれど、現実の世界では水を媒体にしていろいろなマテリアルを加工しているのは結構知られている。
例えばポリマー樹脂、その保水力はあたかも水が粘土のようになっているのに感嘆した人もおられただろう。あと最近では健康成分たるヒアルロン酸とコラーゲン、そういえば寒天ゼラチンや和菓子の葛もそれらしいものだろう。
それから建設現場にて使用される即乾性セメント。あれはセメント粉に水を混ぜてドロドロの液体だったと思えば、ものの1分弱で固まってしまうという代物である。つまりは水が石のようになってしまうとも見えるかもしれない。
まあこのように、見方を変えれば水の加工もある程度は現実味を帯びていると思う。
さて最後、どちらもせっかく建てた水の建物を、コロ助は殺虫剤と間違えて水戻しスプレーを、のび太くんは着色ふりかけと間違えて水戻しふりかけをまいてしまい、建物が水に戻って全て流れてしまったそうな、と。
これはまあ、ギャグ漫画としての盛大なオチですべてを水に流すといった暗喩も含まれているだろう。
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