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KOFヒドゥンストーリー・藤堂香澄編97

<はじめに>
さてみなさん、今回から始まる『KOFヒドゥンストーリー』は、今までのKOFの中で、ある回には出られなかったキャラのストーリーを編者なりに補完していこうという企画です。
そもそもはKOF98において(オロチ編の)総集編たるUM(アルティメットマッチ)が発売されたことで「あの時あのキャラが登場したらどんなストーリーになるのかな」といった想いから企画されました。
対象は97と01あたりで、まあそのときはストーリーそのものもちゃんと成立はしていたのですが、対してやはりⅩⅢは残念なところ。
とはいえ、昨今のプレイモアさんの状況を鑑みて、ファンの端くれとして何かできないか、その答えがこの企画ということで、ある程度の一助となればいいのですが。
まあそんなわけですので、今回はまさに『隠されたヒロイン』たる香澄の97ストーリーをお送りいたします。それでは、ごゆっくり。

オープニング

打倒極限流と藤堂流の発展のために日夜修行中の香澄だったが、ある日極限流の道場が何者かに破られたという噂を聞き、何としても自らの手で倒そうと大会参加を決意するが。

対暴走庵戦(下記とランダム選択)

庵暴走デモの後にプレイヤーの目の前に現れる庵
香澄「くっ、何者です」
庵「・・・・・」
香澄「むう、あなたは八神さん、何をするのですか」
庵「ぐうおおおゥゥ!!

対覚醒レオナ戦(上記とランダム選択)

レオナ覚醒デモの後にプレイヤーの目の前に現れるレオナ。
香澄「くっ、何者です」
レオナ「・・・・・」
香澄「あなたはレオナさん、一体何があったというのですか」
レオナ「ウゥゥゥゥ・・・・・」

対オロチチーム戦

香澄(対暴走庵戦後)「日頃敵意のみで闘っているから、このように自らを失うのです」
(対覚醒レオナ戦後)「まさか、レオナさんほどの人が、このようなことになるなんて」
「血の暴走か」
香澄「うっ、ここは一体」
シェルミー「面白い出しものだったわ」
香澄「何者です」

社「オロチと言えば分かるか」
香澄「オロチ、まさかゲーニッツという人と同じ人たち、なのですか」
社「その通りだお嬢ちゃん、よく覚えていたな」
香澄「一体、何を企んでいるというのですか」
社「企み、ほとんど済ませちまったぜ、お前らがな」
香澄「私たちが、どういうことですか」
社「オロチの覚醒はゲーニッツが成功させた。その覚醒を完全にするのに必要なのは多くの精神力だ」
香澄「精神力」
社「そうだ、多くの精神力が一時に集まる『場』これを探すのが俺たちの役目だ」
シェルミー「並々ならない精神力を持った格闘家がぶつかり合う『場』わかるでしょう」
香澄「それで、この大会を、キング・オブ・ファイターズを利用したのですか」
社「お前たちが必死に闘う。その間にオロチは復活に十分なエネルギーをお前たちから頂戴するって寸法だ」
香澄「何てことを」
社「これほどうまくいくとはな、しかしまだツメが足りない。俺たちと闘ってもらうぞ」
香澄「私も武道家のはしくれ、ここは止めさせてもらいます、覚悟、よろしいな」
社「ま、勝ったところでお前たちに待っているのは地獄だろうがな」

対オロチ戦

・仕合前
社「俺たちを打ち負かすとはな、だが所詮は逆効果だ」
香澄「何、前よりも大きな気が」
シェルミー「もうすぐだわ」
香澄「まさか、あなたが」
クリス「時は来た・・・・・」
香澄「な、何者です」
クリス「・・・オ・ロ・チ・・・・・」
社「これでオロチ一族の願いは完遂される」
香澄「くっ、そうはさせません」
オロチ「お前たちではわたしは倒せない。お前たちが何をしようとしているかは手の取るように分かる。合気とやらも所詮は人間の業、そして・・・・・」
香澄「まさか、心を読んでいるというのですか」
オロチ「お前たちの心ばかりではない。わたしにはすべての人間が何を考えているかが分かる・・・・・。救い難いものだ、ここにいにしえの儀式を完遂させる」
香澄「貴方の思い通りにはさせません、覚悟、よろしいな」

・仕合後
オロチ「わからぬものだ・・・1800年前もそうだった、何をあがく、お前たちには確実に滅びの日が来るというのに・・・なぜだ」
香澄「確かに人は愚かな生き物かもしれません、ですが、愚かなりに人も今まで生きてきたのです。そして、これからも」
オロチ「これが、人間の可能性とやらか・・・・・」
突然、辺りが闇に包まれる。
香澄「ここは、いったいどこなのですか」
オロチ「無の世界・・・・・」
香澄「何ですって、まさか」
オロチ「そうではない、わたしが再び眠りにつくだけだ、しかし、どうなのだろうな。これから何千年か先の世界でお前たち人間に再び相まみえることがあるだろうか、楽しみだ・・・・・」
香澄「隠れていないで、出てきなさい」
気がつけば、荒野のただなかに立っていた。
香澄「でも、本当に、終わったのですか」

エンディング
藤堂家にて、舞、ユリ、ちづるを招いて母志津子主催のお茶会が開かれていた。
舞「で、オロチはそのまま眠りについちゃったってわけ」
香澄「どうやら、そうみたいです」
ユリ「とすれば、今後蘇ってくるってこと、やだなあ」
ちづる「それは心配はいりません、万が一のことを除けば、蘇るのははるか後のことですから」
舞「それはいいけれど、万が一っていうのが引っかかるのよね」
ちづる「今は気にすることもないでしょう。いずれにせよ、私たちはともかく、テリーさん、リョウさん、そして京たちとともに、人々の指針となるべく、自らを鍛え上げなければなりません。そして・・・・・」
志津子「ふむ、それよりも今はお茶を楽しむのもいいかもしれませんよ」
と、点てたお茶を差し出し、一同、お茶を口にする。
香澄「・・・結構なお点前、でした(やはり、足が、しびれます・・・・・)」
志津子「まだまだ、修行が足りませんね」

(スタッフロールへ)

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