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責任と尻拭い<本当は怖いドラえもん>

さて今回は、何か面倒事が起きると必ず誰かに責任を押し付ける、いわゆる『尻拭い』について述べることにいたしましょう。
そもそも『尻拭い』というのは江戸時代の大奥にて、位の高い女性が用をたすときの後始末をする役目を負う係の人がいることから、とウンチクはここまでで、
ドラえもんのお話の中でも、やはりのび太くんがその尻拭いを押し付けられることがしばしば。特にひどいのが『デビルカード』にて弁償代を肩代わりさせたり、『劇がメチャクチャ』の巻にてはドラえもんがのび太くんの頭にと設定しておきながら最後のび太くんに責任を押し付けたりとしたりと。
まあ前者は悪魔の仕業と言い訳が立つだろうし、後者は流石にスタッフもマズいと感じたのか、ある程度のび太くんの言い訳も立たせたことだろう。まあこのネタのように。

のび太「何言ってるんだ、僕の頭に合わせたのはドラえもんだよ」
ジャイアン「うるさい、責任取れ、のび太」
のび太「僕知~らない!」
スネ夫「あっ、逃げるなんてずるいぞ」

のび太くんが逃げ出し、ドラえもん、ジャイアンとスネ夫が追いかける。そして一人取り残されるしずかちゃん。
しずか「もう、みんな知らないから」

それはそうと、その尻拭いに関して、責任論を絡めてもう一つ述べるならば。このお話をば。

『ダイリガム』
この日も野球でブルおじさんの家のガラス窓にボールが飛び込んでしまい、たまたま守備にいたのび太くんにあれこれと言いくるめつつ取りに行かせるも、結局逃げてしまう。
ドラえもんも逃げるのはよくないと諭しつつも、のび太くんのためにダイリガムを出してやる。これはガムを噛みつつ自分の代わりに言わせたいことえをガムをくっつけた人に言わせるものである。
それでジャイアンたちに身代わりで謝らせようと意気込んだものの、転んだはずみで何と自分にガムがくっついてしまった。
はたしてブルおじさんに自分が謝りに行き、ブルおじさんも素直に謝ったことでのび太くんに今まで飛び込んできたボールを渡して許してくれたそうな。

ここでは「素直に謝れば相手も許してくれる」というある意味ご都合主義的なオチになってしまったものの、何かしらの問題は自分から責任をとりましょうという教訓にはなっている。
こういう面は理解出来るとして、根本は尻拭いからきた問題だということも忘れてはならないところ。
まあこれ以降もこういった尻拭いの問題て、結構災難をこうむったもので、これらはほとんどが(根本的に)解決には至っていない。そしてそれらの最たるものとして冒頭の「デビルカード」や「劇がムチャクチャの巻」やらに至ったわけで。
ぶっちゃけ言えば「のび太だからしょうがない」といったお決まりのパターンに至ったのは残念なところかも。

ここは大人たるもの、なるべく自分の力で責任を取り、子供たちの指針となりましょうね、と一般論で締めることにします。

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