« パイレーツ・オブ・カリビアン4、ですか | トップページ | 前田大尊・改訂<ジャンプVSカプコン> »

PL法なんてクソ喰らえだ!<本当は怖いドラえもん>

もしも藤子F先生がご存命だったら、そう言うか、あるいは言わないにしてもこう感じただろう「PL法なんてクソ喰らえだ。そもそも使用者の自己責任に尽きるだろう」と。
そもそも秘密道具は未来の世界の日用雑貨からおもちゃなどの不思議な効力を発揮するツールが基本だと思うのだが、たまに地球破壊爆弾などの兵器類が初期あたりに、後期でもお仕置き用のショックガンあたりなども出してくる。しかしこれらはまあデフォルメということなるだろうけれど。
そもそもドラえもんのお話を通じ、作者の藤子F先生としても、秘密道具を使うにしてもある程度リスクも考慮しなければいけない、といったところで。まあ行ってしまえば、現在の消費者の安全を第一に考えるのはいいけれど、過度に保護しちゃやはりまずいだろうか、といったところか。まあF先生の考えもいかにも古いかなといえばそれまでだろうけれど。
それらを踏まえて今回はこのお話を紹介したいと思う。

『百苦タイマー』

ある日ドラえもんが秘密道具の点検のため、応援に訪れたのび太くんの玄孫(※やしゃご:孫の孫)たるセワシくんと一緒に、たくさんの道具をのび太くんの部屋いっぱいに敷き並べていた。
さしあたり点検の邪魔なので、のび太くんは部屋から出されたが、その際取り上げた道具の1個のスイッチを押す。
それこそは一定時間ごとに押した者に災難をもたらす『百苦タイマー』だったのだ。

~さてこれは初期のスラップスティック的なお話でもあるけれど、その百苦タイマー、使用目的というのは「自らに苦痛や苦難を与えて心身を鍛える」という。
まあ早い話手塚先生の名作『ブッダ』の苦行僧のようなものだけど、それにこのタイマーは「一度起動したら終わりまで止まらず、爆弾でも壊れないのだ」という。つまり一切のキャンセルはきかないということで、まあその当時(昭和3、40年代)のサービスについての考えは、そういうのが常識なのだろうけれど。
また「回数を重ねるごとに災難もエスカレートし、弱い人なら10回目で死んでしまう」というのだからまさにシャレにならない。まあいかに未来の世界の道具でも、基本は昭和3、40年代の思想を反映しているのだから。つまり繰り返しながら当時は消費者の安全はそうそう保証はされなかったということで。
とりあえずこれらの要素はお話の中で読者の不安感をあおる演出のようだけれど。
しかしこれについての教訓をあえて述べるに「日常の中ではいろいろな困難があるからいろいろと気を付けながらも乗り越えていこう」といった理屈が成るといったところ。それはもっと前の『くろうみそ』のお話や、後の『タスケロン』のお話に通じるものがあるだろう。
さてシメとしてお話のオチをば、

そのタイマーの力でいろいろと災難にあったが、ある程度をすぎると災難が起きなくなった。実は居合わせたセワシくんが未来の世界に持っていったのだ。つまりはなかったことにした、ということで。

|

« パイレーツ・オブ・カリビアン4、ですか | トップページ | 前田大尊・改訂<ジャンプVSカプコン> »

ドラえもん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1436942/39722674

この記事へのトラックバック一覧です: PL法なんてクソ喰らえだ!<本当は怖いドラえもん>:

« パイレーツ・オブ・カリビアン4、ですか | トップページ | 前田大尊・改訂<ジャンプVSカプコン> »