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今更ながら機動戦士ガンダムΖΖ他について語る

さて前回Ζガンダムについて軽く述べたものでしたが、今回は続いて、次作のΖΖとΖの影響を受けたOVA2作を軽く述べたいと思います。

まずガンダムZZ(ダブルゼータ)は、Zにて敵方のティターンズが壊滅し、エウーゴも先の主人公カミーユが戦闘不能に陥ったのをはじめ、大半の戦力を失うに至る。そこでほとんど無傷で生き残ったハマーン率いるネオジオン軍はいよいよ地球制圧に乗り出す。
そんな折にブライトらアーガマチームに偶然加入したジュドーら仲間たちが戦いに投じるというのが大まかなストーリーだけれど。
そもそもΖΖは当初Ζの暗いイメージを払拭するべく作られたものだった。
まずZZにてのキャラで
リィナ(エマ:岡本麻弥さん)
ビーチャ(アポリー:広森信吾さん)
モンド(ロベルト:塩谷浩三さん)
そして主人公のジュドー(ゲーツ:矢尾一樹さん)までも前作で戦死したキャラの声優さんの引き継ぎで、リィナの件があるも結局最後まで生き残ったのも挙げたい。

ストーリーははじめ『戦闘メカ・ザブングル』張りのエンタメ性の強い展開となったが、やはり中盤あたりから雲行きが怪しくなり、後半ではプルやマシュマーをはじめとする前半活躍したキャラたちが相次いで戦死してしまう。結局はΖの影を払拭することはできなかったということで。
ともかく戦乱も終局にかかりジュドーのΖΖとハマーンのキュベレイとの最終決戦にもつれこむ。
たしかに『逆襲のシャア』を除いてファースト、Ζ、F91、Vと敵方はいずれもある意味自滅の形で滅び去り(F91の場合は司令官の一人である鉄仮面が倒されただけで組織そのものは壊滅していないが)、主人公はただ戦い抜いたのみの感が強い。
対してΖΖにては主人公のジュドーが総大将のハマーンを倒して戦乱の決定打にしたということで。
最後、戦後処理に奔走する大人たちに辟易しながらも、ダカールで行方不明だった妹のリィナとの再会が大いなる救いとなり、その希望を胸に新たに旅立っていく、またカミーユも多少は精神を回復したように思われたと。
このように最後の最後で大団円の感もあったのだが、やはり次作の『逆襲のシャア』や『閃光のハサウェイ』などでストーリーに影を落としたことを踏まえ、やはり考えさせられてしまう。

さてその後、アニメ業界のいわゆるOVA展開を受けてのガンダム作品におけるある意味Ζの後継作品について、
まず0080は一年戦争後期に新型ガンダム“アレックス”のパイロット・クリスとそのアレックスの調査に潜伏したジオン兵バーニィがお互いの素性を知らずながらも交流するも最後、MS同士での死闘を繰り広げるというすれ違いの悲劇を描いた作品ということで。
これはΖにおけるカミーユとフォウのエピソードのオマージュとも受け止められるけど、特に最後のMS戦はお互いの相手を分からずじまいで戦い、ただ真実を知るのは主人公のアル少年のみという。
ちなみにそのアル少年の声を演じたのは子役時代の浪川大輔氏であるのはご存じなところ。

続く0083は試作機ガンダムをめぐってジオン残党との攻防をベースに主人公コウと宿敵ガトーがヒロインのニナをはさんでの対決を描くと同時に、後のΖへとつながる物語として、特にティターンズの胎動を描かれたのも述べたいところ。
もう一つ、コウ役の堀川りょう氏とガトー役の大塚明夫氏というのは今にしてみれば結構豪華だなと思えるのだが。

以上2作品はガンダムにおける戦いの宿業を描いたものである。こうしてみればやはりΖの影響の方が強いなと思える。
まあそれでもF91にてある程度は払拭しえたとは思えば、次のVガンダムについては、違う意味での戦争の宿業が描かれた感もあり、あまり根本的には帰結には至らなかった気もする。それでも10数年後、ガンダム世界での時代はさかのぼるものの、後のUCにいくらか帰結するかもしれない。
いずれUCにも述べるべきとは思うけれど、その前にもう一つの帰結たるガンダムXについて次回述べたいもの。

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