子供の自己顕示欲はどうよ~基本的な人物関係・改訂<本当は怖いドラえもん>
さて、みなさんの中には子供の頃人より目立ちたいという願望が多少なりとあるはず。
ドラえもんにおいてもその願望、まあ意地悪くいえば自己顕示欲が絡んだ話が少なからずあるけれども。
まずは軽いジャブということで二、三話紹介して基本的なキャラ関係を述べたい。
『割り込みビデオ』
ある日、空き地でまたいじめられているかと思えば、今人気のアクション番組のヒーローごっこだというが、そこでのび太くんはいつも悪役をさせられていたのだ。
そこでドラえもんは割り込みビデオを出して、あらかじめ録画したその番組の主役に入れ替えさせてもらったのだ。
それで気をよくしたのび太くんだったが、今度は聞きつけたジャイアンたちによって結局また悪役に変更させられたそうな。
『超大作特撮映画「宇宙大魔神」(イージー特撮カメラ)』
ある日ドラえもんが出したイージー特撮カメラを使って、特撮映画を自主製作しようとしずかちゃんや出木杉くんたちを誘って映画をつくっていこうとするが、途中ジャイアンが割り込み自分も映画作りに入れろと迫ってきたので、なんとか言いくるめて映画を完成させたのだが、試写会の日に駆けつけたジャイアンによって映画は台無しになってしまったそうな。
~以上のように、作中で子供たちの中で最も力があるジャイアンの自己顕示欲にてその下にいる特にのび太くんが貧乏くじをひいたり、気に入らないからと言ってはせっかく作った作品を壊されたりと結構迷惑を被っているとか。先に言ったけれど「欲望というものは際限なく膨張する」ものだなということで。
しかもこの問題はドラえもんが介入しようとしてもなかなかうまくいかないのも事実。しかしまあそこを何とかしてほしいと子供心にそう思ったことで。
いっつも威張りくさっているジャイアンとスネ夫を懲らしめてこそドラえもんにおけるストーリーの痛快さが得られるわけなのだが。もっとも、痛快さを得たいなら、ということでの大長編があるけれども。
やはり結局は友達なのでということになるけれど、そういう文句で言いくるめられようならやはり大人でも納得がいくものではないのだが。
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