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今更ながらマリンエクスプレスについて語る・改訂

さてみなさん、最近コンビニで発売されたDVDにて、手塚治虫先生の『マリンエクスプレス』が発売されたということで、まあ懐かしいついでに観てみようかということで購入したのですが。
まあ内容は知ったかぶりながら述べるに、手塚マンガの人気キャラクターが演じるスペシャルアニメ番組として放映されたもので、肝心のストーリーは、近未来、人類の叡知を結集した深海超特急マリンエクスプレス。そこに関わる人々を巻き込んでの陰謀から、はるか古代の争乱へともつれ込んでいく、というのが大雑把なあらすじということで。
まあ結論から述べるに、全体的には「壮大な技術の無駄遣い」というのが本音なのだけれども。
まず作品のクオリティについて、当時としては大作として認めるところだけれども、まあ列車のデザインも今でも色褪せないとして、問題はキャラクターのアニメーションが雑だなあと感じる。これは当時の虫プロのアニメーション技法すなわちいわゆる“止め絵技法”を今のトムス・エンターテイメントが悪い意味で受け継いだものということで。それでも当時はこれでも受け入れられたのだが。そういえばその“止め絵技法”を芸術的に高めたのは出崎統監督だったとか。
まあ作画そのものはこれくらいにして、次は列車そのものについて、
まあ海底超特急というだけあって、カリフォルニアから南太平洋を経由して一路東京を目指すという、今となっては無茶な設定だろうけれど、そもそもが松本零士先生の『銀河鉄道999』を意識したものなのかもしれない。
いずれにしても列車が走る路線は透明なチューブの中を走るということで、まあ海底トンネルだったら常に薄暗い外壁だけなのでビジュアル的な配慮をしてのことだけど、それならば作品中でそのチューブは深海の水圧に耐えられる超強化素材で出来ているはずなのだが、サメの体当たり程度でダメージを受けるのは本末転倒といえるだろう。
また進路上の海底火山も予測していれば必ずその地帯を回避するはず。これは建築業界の常識でもある。
さらには作中の列車破壊計画もやはり無茶な計画だったなあとも思う。停車時ならいざ知らず、走行時、ましてや(成り行き上)乗客を巻き込むのだから、立案したお茶の水ナーゼンコップ博士も杜撰だったと評されても致し方ないように思えるのだが。
そして後半、古代へとタイムスリップするという展開もまあ今となってはかなり狙いすぎているかなとも思っているのだけれど、まあ手塚先生の作品ということだからそんなに深く考える必要もないということで、まあそれも古き良き(とあえて言うけれど)アニメ文化の体現とも言えるのではあるまいか。

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