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悪い大人たちをこらしめろ<本当は怖いドラえもん>

さてみなさん、今回からこのヒネくれたドラえもんのレビューも新作をここに再開することができます。まずはこのレビューをば。

さて、初期のドラえもんにおいて降りかかる災難の中に、悪い大人の理不尽な圧力に立ち向かうといったシチュエーションがあり、それらを退けて解決するお話が成立したものだった。まずはその要約をば
<ドロドロン>
ある日、のび太くんたちが野球をしていたところ、どこかの漫画で載ったような大学生のオッサンにボールを取られ、ジャイアンたちにそのボールを取り返すように強要される。
そこでドラえもんにドロドロンという薬で身体を液体状にしてそのオッサンからボールを取り返すのだった。

<コーモンじょう>
どこからともなく現れた浮浪者のオッサンに小づかいを巻き上げられるようになったのび太くんたち。そこでドラえもんはオッサンを懲らしめるべくコーモンじょうなる薬を出した。これは『水戸黄門』にちなんで名乗れば相手がひれ伏すものであった。のび太くんはそれでオッサンを懲らしめようとしたのだが。
~まあこの場合は根本的にな解決には至ってなく、まあ旧アニメ版にてフォローがついたものだったけれど。

まあともかく、こういった悪い大人たちを懲らしめることは、ある意味当時体制側にあった大人たちに対し、それに従属する子どもたちの反発の裏返しとも受け止められるのではないか。それが80年代に入って諸事情によってそれらが抑えられ、その代替行為として大長編へと移行したといったところか。
まあ確かに本当の初期においてのび太くんが大人のチンピラに暴行を受けるという事態も、いくらなんでも載せられなかったといった事情もある。まあこれは狙いすぎだったにしても、まあ当時はF先生もある程度子供の視点を守っていたなあとも思うとともに、時が経ってある程度のお節介が働いて(とあえて悪く言えば)しまったかな、とも思うけれど。そういえば、時々お話の中で大人に何か言いかかられたときに、言い返そうとすれば「うそつけ」と返されるのが大半だったけれど、これは藤子F先生の子供時分を挙げるまでもなく、昔から「子供は大人の言うことを素直に聞くものだ」といった訓示がベースにあり、それが高じて子供の意見が封じられたものなのだが。
それがはたしてのび太くんたちが困難に陥ることになるということは、結局ギャグのつもりなのだけれども、つまりはF先生も身勝手な大人と調子を合わせてしまったと邪推出来る、とヒネくれてしまうけど。

まあそれら当時の悪い大人についての問題を定義したものだけれども、今になって、当時の子供たちが今の幼い子供たち、特に自分の子供を虐げる悪い大人になってしまったということは、同じ大人たる編者としても心の痛い思いがする。

<追伸>そういえば『新のび太の恐竜』にて近所の裏庭のゴミ穴を掘らされるくだりは、家を土砂で汚した罰だったのが、しばらくしておじさんが麦茶を差し入れたというのも、最近の微妙な変化として指摘したいところかもしれない。

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